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hit the nail on the head = お、確かに!という共感の瞬間に使えるピンポイントなフレーズ[物語のある英語 Vol. 35]

「良いこと言うな!共感できるよ!」こんな時に放てるフレーズがある。おかしなことに、Hit the nail on the headの直訳は「頭の上で釘を打つ」という、即死レベルの訳だ。なぜこれが、「確かに!」という意味で使われるのか。これが今日のテーマだ。


1.Hit the nail on the headのheadは人間の頭ではない!

釘の平たい部分のことを、headと呼ぶ。

そして、釘は真上から金槌で打った時に最も深く刺さる。これを例に利用したフレーズなのだ。誰かが的を射た発言をした時、その言葉はあなたの心に真っ直ぐ、しかも深く刺さるだろう。ゆえに、「hit the nail on the head = 核心を突く」と繋がる。

The audience applaused when Mick hit the nail on the head in the speech. 
(スピーチの中でマイクが核心を突いたことを言った時、会場が湧いた。)

◆applause→拍手喝采する。 Approve (認める)と発音が似ていることに注意すれば覚えやすいと思う。

もちろん単独でも使える

You’ve hit the nail on the head, David.
(デービット、まさにその通りだよ!!)

That's right!やExactly!に言い飽きた人は是非使ってみよう。


2.That's rightに代わる、フェンシングから生まれた表現

釘の頭は小さい、その真ん中をピンポイントで突くから、「核心を突く」という表現になった。そう考えたら、フェンシングも同類だ。細い剣先で相手を突いた時、「Touche ! (トゥーシェー)」と審判が言う。Hit the nail on the head や、 That's rightと同じ意味で使える。ただ、突いた瞬間に審判が放つ言葉なので、文中で動詞として使ったりはできず、単独で使う。

要はExactlyと同じだ。

余談だが、SLOVARは高校生の頃フェンシング部に入っていた。狙った所を正確に突けるように、ピンポン玉を上から吊るし、それを剣で突いていたのを思い出した。剣の真ん中と、ピンポン玉の真ん中が会った時の、気持ちよさは、まさにHit the nail on the headと言いたい時の気持ちと同じだったのを覚えている。中心を射止めたな!という感覚が剣先から、指先から、腕から、脳へと伝わってくるのだ。

おそらく、テニスや野球で、中心を捉えた時の感覚とも似ているだろう。

まとめ:ドマンナカ級の共感は「テニス、野球、フェンシングなどで、中心を射止めた時」のあの感覚と似ている。

いつも記事を読んでいただきありがとうございます。英語学習に苦しんでいる方、つまらなそうに嫌々語学を学んでいる方が周りに居ましたら、シェアしていただければと思います。楽しく、深く、語学に取り組める人が1人でも増えたら幸いです。