見出し画像

テレビ

◆一億総白痴化
大昔、社会評論家の大宅壮一さんが生み出した『一億(総)白痴化』っていう言葉が流行語になった。テレビばかり見ていると人間の想像力や思考力が低下する、ぐらいの意味。


一億総白痴化


テレビ。

大昔、社会評論家の大宅壮一さんが生み出した『一億(総)白痴化』っていう言葉が流行語になった。テレビばかり見ていると人間の想像力や思考力が低下する、ぐらいの意味。

実際、テレビをみてると「リラックスしているが受け身で注意力が低下する」らしい。読書など静かな活動をしているよりテレビをみているときのほうが脳の活動が低下してしまうほどに。また、テレビが消えた瞬間にリラックスした状態は立ち消えるが、受け身と注意力の低さはそのまま続くというからタチが悪い。

その上、依存性も高い。

よくテレビの観すぎはよくない。できるだけ視聴時間を減らそう。好きな番組だけ観よう。みたいなことが言われるが、できても最初だけってのがお決まりのコース。そのうち家路についたらとりあえずテレビをつけようになる。ドラッグや酒、タバコといった薬物のように、テレビもまた一切見ないより少しだけ減らすことの方が難しい。

そういう意味でテレビはジャンクボックスといえるかもね。ジャンクとは、がらくた、無用の長物といった意味から麻薬、特にヘロインといったものを意味する。ジャクフードのジャンク。やめられない、とまらない。

見れば見るほど太りやすく


残念なことに依存性の高いテレビは、観れば見るほど太りやすい。

ベッドでただ横になっているより、テレビを見てる方が14.5%も代謝作用(カロリー燃焼をふくむ)が低い

ハーバード大学の研究では、週40時間テレビをみる男性は週2時間以下に比べて糖尿病になる確率が2倍になるという結果。

10万人の女性看護師の長期的な調査。1日あたりテレビ視聴が2時間増えるごとに、肥満率23%、糖尿病の罹患率は14%増える。

また、よく言う「別腹」現象は視覚からおこる。つまり、食べ物をとりあげているテレビをみていると、お腹いっぱいなのにデザートを食べちゃうようになってしまう。

これはテレビに限ったことではないけれどね。

ぶくぶく肥満は脳の病気


依存症は脳の一部が機能障害に陥るからなるもんだ。

ドラッグのこと、あるいは摂取したときのあの恍惚感が頭に浮かぶと居ても立っても居られない。アルコールやタバコのこと、あるいはそれらをキメたときのすっとする感覚が浮かぶと辛抱たまらん。なにもこれは薬物だからなるってわけじゃない。

ジャンクフードも同じ。

一般にジャンクフードは、栄養バランスが著しく偏っている加工された食品をさす。高カロリー、高塩分でありながら必要なビタミンやミネラル、食物繊維といったものが欠けている、みたいなジャンキーなものを常習していると肥え太ってぱんぱんに。膨満体。

BMI35以上の肥満の人を対象にした研究によれば、薬物依存者と同じように、ドーパミンのD2受容体が減ってたんだって。さらに、ジャンキーと同じで前頭前皮質や眼窩前頭皮質にも機能障害が発生してたんだってよ。

嗚呼、怖っ(((´・ω・`)))

車でたとえると、ブレーキパッドが摩耗してブレーキの利きが悪くなっているような状態かな。ブレーキバッドなら自力でも交換できるけれど、ジャンキーの場合は人に頼るか、断てる環境に身をおくか・・・何かきっかけがないと抜け出すのは難しい。

おさらい。


関連

なんで人間はぶくぶく太るの?

参照

一億総白痴化とは - わかりやすく解説 Weblio辞書
加速する肥満 なぜ太ってはダメなのか
世界最先端の研究が教える すごい脳科学

ここから先は

86字

この記事は現在販売されていません

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?