見出し画像

SES企業で働くエンジニアのための意識の持ち方

こんにちは、スカイクリエイツ柳瀬です。

何かと悪いイメージが先行するSES業界。
もちろん、SES業界で働いているエンジニアは決して悪くありません。ただ、エンジニアの中にはSES業界で働いていることに対して後ろめたい気持ちをお持ちの方もいらっしゃるようで、会話しているとネガティブな言葉が飛んできたりします。(Ex. 会社に搾取されている等々)

エンジニアから搾取する会社の影響があるのでしょうが、そういった会社を経営されている方の考え方を一人のエンジニアが変えることは難しいですし、そこで気を揉んでもしょうがないかなと思います。

「過去と他人は変えられない」とよく言いますし。
「変えれないこと」ではなく、「変えられること」に意識を向けるべきですね。

前置きが長くなりました。今回は「SES企業で働くエンジニアがどのような意識をもって働くことがよいのか」についてお話しできればと。


SESの働き方

意識の持ち方の前に、まずはSESの働き方についておさらいです。

表現の仕方に苦労しましたが、以下のような働き方が一般的です。

「案件参画後、お客様の元でお客様のシステムに携わる。
案件終了後は、新しいお客様の元でそのお客様のシステムに携わる。」

長めの期間、かつ広めの視点で考えてみると、この働き方は「多くの企業のために働いている」ことになるわけです。
当たり前ですが、言葉に表してみました。

ちなみに、先に示した言葉の「システム」を別の言葉に変えると、別の業界の働き方になります。
例えば、「経営戦略(分野)」に変えると「戦略コンサル」の働き方になりますし、「マーケティング(分野)」に変えると、「マーケティングコンサル」の働き方になります。

このように考えると、SESの働き方は担当しているターゲットがシステムなわけで、働き方は他の業界にも共通するものがあるとわかります。
※ちなみにコンサルでも客先常駐はあります。


画像素材:PIXTA

さて、エンジニアに話を戻しまして、SESのエンジニアの働き方というのは「多くの企業のために働く」働き方というわけですね。多くの企業をシステム的に支えているというのがSESエンジニアの仕事なわけです。

少し飛躍した言い方になってしまいますが、SESで働くということは、「日本の多くの企業に貢献している」ことになるわけです。
ITが張り巡らされた世の中においては、SESのエンジニアが「日本を支えてる」と言っても過言ではないのではないかと思います。

対比して語られるエンジニアの働き方としては、自社サービスを展開する企業に勤めるエンジニアの働き方です。「自社のサービスのために働く」わけですが、その自社にはたくさんのお客様がおり、日本を支えていると言えます。

「日本を支えている」という点ではSESエンジニア・自社サービスのエンジニアに違いはありません。そこには、どちらが上とか下とかはありません。

何度か繰り返しているのですが、私が言いたいのは「日本を支えている」という視点です。視点は非常に重要です。この視点をどのように持つかによって、自分自身の仕事へのとらえ方が変わるからです。

この仕事へのとらえ方について、わかりやすく説明した「3人のレンガ職人」のお話があります。ご存知でしょうか?
ここでそのお話を引用させていただきます。

3人のレンガ職人

世界中をまわっている旅人が、ある町外れの一本道を歩いていると、
1人の男が道の脇で難しい顔をしてレンガを積んでいた。

旅人はその男のそばに立ち止まって、
「ここでいったい何をしているのですか?」と尋ねた。

「何って、見ればわかるだろう。レンガ積みに決まっているだろ。
 朝から晩まで、俺はここでレンガを積まなきゃいけないのさ。
 あんた達にはわからないだろうけど、暑い日も寒い日も、
 風の強い日も、日がな一日レンガ積みさ。
 腰は痛くなるし、手はこのとおり」

男は自らのひび割れた汚れた両手を差し出して見せた。

「なんで、こんなことばかりしなければならないのか、
 まったくついてないね。
 もっと気楽にやっている奴らがいっぱいいるというのに・・・」

旅人は、その男に慰めの言葉を残して、歩き続けた。

もう少し歩くと、一生懸命レンガを積んでいる別の男に出会った。
先ほどの男のように、辛そうには見えなかった。

旅人は尋ねた。
「ここでいったい何をしているのですか?」

「俺はね、ここで大きな壁を作っているんだよ。これが俺の仕事でね」

「大変ですね」
旅人はいたわりの言葉をかけた。

「なんてことはないよ。この仕事のおかげで俺は家族を養っていけるんだ。
 ここでは、家族を養っていく仕事を見つけるのが大変なんだ。
 俺なんて、ここでこうやって仕事があるから家族全員が食べていくことに困らない。
 大変だなんていっていたら、バチがあたるよ」

旅人は、男に励ましの言葉を残して、あるき続けた。

また、もう少し歩くと、別の男が活き活きと楽しそうにレンガを積んでいるのに出くわした。

「ここでいったい何をしているのですか?」
旅人は興味深く尋ねた。

「ああ、俺たちのことかい?
 俺たちは、歴史に残る偉大な大聖堂を造っているんだ!」

「大変ですね」
旅人はいたわりの言葉をかけた。

「とんでもない。ここで多くの人が祝福を受け、悲しみを払うんだぜ!
 素晴らしいだろう!」

旅人は、その男にお礼の言葉を残して、また元気いっぱいに歩き続けた。

引用元

引用元:https://m.facebook.com/jacandthebeanstalk/posts/351100574968192

この物語に出てくる3人のレンガ職人は同じ仕事をしていますが、仕事のとらえかた(視点)が異なっています。

  • 1人目:「レンガを積む仕事」

  • 2人目:「壁を作る仕事」

  • 3人目:「大聖堂を作る仕事」

同じ仕事をしていても、とらえ方がこんなに変わるのかということがよくわかるお話です。
とらえ方だけでなく、1人目よりも2人目、2人目よりも3人目の人がイキイキしていますし、視点の持ち方で本人のモチベーションが変わることがわかります。
物語とはいえ、個人的には納得のいくお話ですね。

私が「SESエンジニアが日本を支えてる」といった視点は、この「3人のレンガ職人」のうちの3人目「大聖堂を作る仕事」と捉えていた方と同じ視点にたっています。

SESエンジニアの仕事を先ほどのレンガ職人に置き換えると以下のようになります。

  • 1人目:「コードを書いている」「OS構築のコマンドを実行している」

  • 2一目:「営業システムを作っている」「営業システムの基盤を構築している」

  • 3人目:「未来ある企業をアップデートするための仕組みを作っている」

私が書いた例が良くないのか、2人目の視点でも問題ないように感じますが、3人目のほうがより大きなことに挑戦しているということがわかりますね。

SES業界で働くエンジニアの皆様には、ご自身の技術力やスキルが日本の多くの企業をサポートしているということを認識頂き、意識・視野を高く持って仕事に携わってもらいたいと考えています!


最後に一言。余談ですが「日本を支えるSES業界をアップデートし、エンジニアが仕事にワクワクできる世の中をつくる」という弊社のミッションの「日本を支える」はこの視点で表現しています。
SES業界で働くエンジニアの労働環境を改善し、エンジニアがワクワクできるようにアップデートしていきます!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?