見出し画像

友達を家に連れてくる…の当事者事情

「ねぇ!友達と一緒に帰ってきちゃった!家の中で一緒に遊んで良い?」

夕方。
職場を出て、保育園を経由して帰宅する30分間、自転車を漕いだだけで汗だくだった私は帰宅早々にシャワーを浴びていた。

すると、長男が帰宅し突然の一言。

「家の中に友達を入れたい」

いやいや、シャワー中だし。
リビングに洗濯物が散乱してるし。
子供部屋らしきものはないし。

思わず「え、ちょっと待ってよ。無理だよ。キッズルーム(共有施設)でも行けば?」と回答してしまった。

「つまんないの!」と口を尖らせて風呂を後にした長男は、そのまま家を出て行ってしまった。


友達の家への行き来

保育園時代の飲み会にて。
小学生が親のいない間に友達を家に入れて、金品が盗まれるというトラブルは頻繁に起きる…と、ママ友に聞いた事がある。

つい最近も、こんな記事を見つけた。

保育園時代のママ友は、在宅勤務中に子供が友達を連れてきて遊ぶのを許可していたそうだが、その日初めて見たお友達から「この玩具貰って良いですか?」と真顔で尋ねられて困惑したらしい。

それ以外にも、もし子供だけで遊びに来て高額な玩具を壊された場合、相手の親に対してその件を言いだせるか?等も考えてしまう。

親のいない間に


私自身は、未就学児の頃から留守番は当たり前。
その日知り合ったばかりの友達の家に行くのも当たり前だった。

特にうちの親は留守が多く、友達と一緒に留守番する事も多かった。
(留守番という意識も特になかった)

その間、今振り返れば沢山のトラブルを経験した。

「目をつぶって」と言われたので、素直に目を閉じていたら前髪をハサミで切られて、切った髪の毛を机の引き出しに入れられていた。

友達が「お腹がすいた」と言い出して、家の中のお菓子やフルーツを食べさせて欲しいと要求してきた。

友人の家に行った時、刃物を突き付けられた。
(ドラマの影響?みたいなモノだと思う)

親の立場になり、子供がこんな経験をしたらとんでもなく怖いと思う。

だけど当時は、そんなに気に留めていた様子もないし、その後の付き合いに影響した印象もなかった。

友達を呼びたいけれど…


子供の居場所がない。
自分が子供だった頃に比べて、とても窮屈に思う。

放課後の学校に入って自由に遊べない。

公園ではボール遊び禁止。

それどころか、先日配布された「夏休みの過ごし方」というプリントにはこう書かれていた。

「公園では休憩している人もいるので、周囲に配慮して遊びましょう」

何なん?
子供が「ギャー!!」って走り回れる場所、どこにもなくない?

学童、公園、塾。
全ての場所に「ふさわしい過ごし方」「その場所のルール」がある。

そう思うと、子供の遊び方や遊ぶ場所はワンパターンになる。
たまには違った過ごし方も提供したい。

なので、子供が友達を連れてくる・・に関しては
「リビングで遊ぶ」でも良ければ、なるべく応えてあげたい。


ただ、お友達のご両親どちらも知らない場合は、少し躊躇してしまう。

良かれと思って出したお菓子やジュースが家庭の方針に合わないとか、アレルギーがあるかもしれない。

親に遊びに行く事を伝えていないかもしれない。

特に夕方以降になると、本当にここにいて大丈夫なのか?と心配になる。

そんな事もあって「突然の訪問」には、中々快くOKと言ってあげられないのだ。


昨日しんちゃんさんも、子育てについてこんな記事を書かれていた。

中身は違えど、広い範囲で見れば私も「リスクを恐れすぎる親」の1人なのだ。

例え、自分が提供したジュースやお菓子でアレルギーが発生しても。
相手のお子さんが「飲む・食べる」を選択したのだから、その子供の責任だ。

親に報告せずに家に来たのだから、その子供の責任だ。

そんな風に、子供を大人扱いして見ていれば怖がる事はないのだ。


アレルギーは少し怖いけれど、帰宅時間云々に関しては私よりもずっとドーン!と構えている保護者の方は多いかもしれない。

子供には沢山の冒険をしてほしい。

その為には、親も多様な価値観の中で揉まれる経験が必要だ。

そんな事を改めて感じた出来事だった。

<あとがき>
結局長男は、1時間以上帰宅しませんでした。
何をしていたのか?と聞いたら、近所の友達と目の前にある公園で鬼ごっこをしていたそうです。
彼らには走り回れるような公園があって良かった。
いや?休憩している人が居たのに配慮をしなかったのかも?
そんな懸念もありつつ…
この酷暑の中、汗だくになって走り回っていた長男を「子供らしい」と微笑ましい気持ちで見てしまった。

今日もありがとうございました。

この記事が参加している募集

頂いたサポートは書籍や体験に使わせて頂き、またnoteでお返しいたします!