躾、今からでも間に合いますか?
「学校にね、面白い子がいるんだよ。
体育で着替える時にね、裸でパンツ一枚になって椅子の上に立ってるの。
1回だけひっくり返った事があるんだけど、擦り傷だけだったの。
擦り傷ですんで良かったよね」
スイミングスクールの帰り、突然長男(小1)が喋りだした。
ニコニコ楽しそうに話しているけど、思わず。
「へー、それって先生に怒られないの?」と聞いてみると
「椅子が倒れた時は怒られた」との事。
先生も約30人の生徒の着替を面倒見て、「騒がしい子に注意」まで手が回らないよね。
「椅子の上に立たない」なんて躾は家でやってきて下さいって思うだろうな。
でも、学校の中で病院行くような怪我をしたら学校の責任が問われるのか?
今日は子供の躾について考えてみました。
「お行儀の良い子」養成所
長男も次男も、小学校受験専門の幼児教室へ通っていました。
(次男は現在も通っています)
幼児教室ではとにかく「お行儀が良い」事を求められます。
約100分程(長い💦)の授業中に、これらの事を何度も言われる。
テストの時は、こういうお行儀項目がいくつもあり細かくチェックされる。
長男が通っていた頃、普段の保育園での生活とあまりにも違うので
見学していてる私も衝撃でした。
子供は好奇心の塊なのに、「指示があるまで動いてはいけない」とか、子供の個性を潰すのでは?
私立小学校へ通うという事は、制服で電車通学をする事。
その学校を背負っているからには、公共の場でのマナーがきちんと身に付いているTPOに適応した子供が欲しいという事。
そんな学校の看板を6歳の子供に背負わせても良いのだろうか?
子供らしさが失われないだろうか?
受験をすると決めた後も、私はどこか腹落ちできないものを抱えていました。
結果的に不合格となったので、今は公立小学校へ通っています。
周りの人は親に対して眉をひそめている
数日前に職場の先輩(50代男性)が子供のマナーについて話していました。
こんな感じの内容でした。
うちの長男も電車に乗った瞬間に「座れる所がない」とか、絶対に騒ぐ。
「子供は立つものだよ」「筋トレになるね」と声をかけるけど、止まらない事もある。
そして毎回「出発前に子供と一緒にイメージトレーニングするべきだった」
と反省する。
些細な事だけど、出発前のイメトレは効果抜群である。
そして、その数日後。
子供が通うスイミングスクールの見学席でも、同じように「子供のマナー」「親の躾」について考えさせられる場面があった。
騒がしい子供、声の大きい母親
子供の通うスイミングスクールは、1階にあるプールを2階のギャラリーから見学できるようになっている。
館内にラウンジ等のフリースペースが少なく、ほぼ「見学席のみ」である。
次男のスイミング中、いつも見学席で出会う「少々騒がしい男の子たち」がいる。
ちょっとぽっちゃり気味の男の子2人(兄弟)で、椅子に座る、走るの動作が毎回「どすん!」と衝撃が来る感じ。
見学席の後ろで走り回ったり、騒いだり、ベンチの上に立ってみたり。
一緒に見学しているお母さんも、その度に注意はするけど
「うっせーな!お前ら。あっちいけよ!」
「向こうでメシ(お弁当)食って来いよ!」
「あ~!もう嫌だ!お前らホント嫌だ」
等、ちょっとびっくりする言葉遣いだったりする。
注意するその声も結構大きいので、私以外の人もチラチラ見てたりする。
そして子供が騒ぐたびに背中やお尻を叩くが、その音が「ドン!」と近くで聞いてるだけでドキっとする位大きくて、何だか落ち着かない。
うちの子だってチョロチョロ騒がしい。
走り回ったり、騒いだりもする。
うちの子供達よりも少し大きく見える、恐らく小4~小2位の子供達。
明らかにうちの子より大きいから気になるのか。
体が大きいから気になるのか。
何となく、そのお母さんに嫌悪感を感じてしまっているから気になるのか。
我が子と私は、公共の場での振舞い大丈夫だろうか?
なんだか急に怖くなってきたのです。
躾の機会損失
職場の先輩が電車で出会った親子の話をしている時に考えました。
子供が保育園児だった時は、親が自転車で送迎。
土日は車移動で、行先は大抵「遊び場」だったので電車やバス等公共施設での経験値が親子共に足りない。
これに尽きます。
子供がまだ「赤ちゃん」だった頃は、どうやったって泣くので公共交通機関を避けた方が迷惑をかけずにすむし、急なトラブル(ウンチが漏れるとか)にも慌てず済むので車移動がベストでした。
でも、2~3歳になったら。
話が理解できる年齢になったら、少しづつ「公共の場でのマナー」を教えてくればよかった。
そんな事は何も考えずに育ててきて気づいたら小学生になってしまった。
お受験教室は「私立小学校へ合格する子」を育てる場所かもしれないけれど。
どこの小学校に通う子供も、「公共の場でのマナーやTPOをわきまえる事」は大切。
勿論、子供の発達段階はそれぞれなので必ずしも当てはまらない事もあるけれど。
次男の幼児教室での様子を見学している時、長男が通っていた頃とは少し違う視点で見られている自分がいます。
母親になって、自分は本当に人を育てる資格がある人間なんだろうか?
人前に出て恥ずかしくない人になれてるだろうか?
そんな事を考えるきっかけになりました。
相変わらず次男が小学校受験をするかは未定ですが、
幼児教室の様な世界を知らないと自分では気づけなかった事も多分にあるのでもう少し続けてみようと思います。
ガッツリお受験をした長男。
今では、授業中に椅子の座り方が悪くてひっくり返ったりしていますが💦
長男はきっと「小学校の教室」は幼児教室とは別モノだと思っている様です(^_^;)
確かに全然雰囲気違うけど💦
「普段とは違う場所」で「よそ行き顔」ができる位の躾は、今から頑張ろう。
私自身も。
なんだか長くなってしまった。
今日も最後までお読み頂き有難うございました。
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