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保育園の発表会で感じた事。完成品を求めていたのは誰?

保育園の発表会。
次男(年中)にとって初めての発表会。

ニコニコ笑顔で登場して、歌い始めた姿を見て
やっぱり私は泣いてしまった。


無事、参加できただけで嬉しい。


次男は0歳から同じ保育園に通っている。
運動会は毎年参加しているけど、発表会は今回が初めて。
運動会でも勿論泣いてしまったけど(笑)
発表会もやっぱり泣けた。

次男の通う保育園では、年少~年長の3学年だけ12月に発表会がある。

次男は去年も出演予定だったが、5日前の月曜日に夫が発熱し、次男(水曜)→長男(金曜)と「発熱リレー状態」になり、泣く泣く欠席した。

この年は、「年長の長男」と「年少の次男」が一緒に出演する唯一の年だったので、物凄く楽しみにしていた。
参加できない事が決まった瞬間の落ち込み具合は相当なモノだった(笑)

最後の発表会に出られない事が悔しくて泣きだす長男。
一方で次男は、発表会が恥ずかしかったらしく「やった~!出たくないんだも~ん♪」と、喜んでいた。

それが一年経って、次男自身がこの日をとっても楽しみにしていた。
パパ、ママ、お兄ちゃんに見に来て欲しいと毎日言っていた。
本番では、終始手を振ってニコニコしていた。

子供って本当に1年で大きく成長するものだ。

子供達の自然な姿

園長先生の挨拶で発表会について
「私達の園は、発表会のために練習を頑張る園ではありません。あくまでも普段の遊びの中から出てきたものをお父さん、お母さんに見てもらう場だと思っています」

と言っていた。

それでも子供達は合図に合わせて登場して、歌う。
劇だって、セリフがパっと出てこない子もいたけれど、大きく流れが崩れる様なことはなくストーリーは成立していた。

英語の歌とダンスの発表の時も、先生が
「英語の時間、講師は『右、左を間違えても全然大丈夫!楽しんでできればそれでいいからね~!』と言っています」と言っていた。


確かに皆、振り付けの左右がバラバラだった。
登場する時の歩き方も、立ち位置も、完璧ではなかった。

子役みたいに感情たっぷりにセリフを言う子なんていなかった。
セリフを言う時に面白い言い回しをして笑わせる子もいた。
セリフどころか、自分の名前も一切言えない子もいた。
舞台に立つものの、ずっと泣いていた子もいた。

完成品を求めていたのは誰?


子供達のありのままの姿を見て、私はまた自分の幼少期を思い出していた。

私が通っていた幼稚園は、音楽教育に物凄い熱心な幼稚園だった。
毎月1回の演奏会では、必ず合奏を披露していた。

更には、年長になると4月からみっちり「鼓笛隊」の練習があった。
(最近はマーチングと呼ぶらしい)

大太鼓、中太鼓、シンバル、笛、フラッグ、指揮…と色々な楽器を使う。
秋になると都内の大きな体育館で大会があり、ビデオを販売されたり、NHKで放送されたりしていた。
まさにこんな感じだった↓

「マーチング 幼稚園」と検索すると、今でも活況なのか沢山の動画が出てきた。
自分の頃と似たような感じで凄く懐かしかった。
でも、今思うと先生は相当大変だったと思う。

5,6歳の子供が楽器を演奏しながら広い会場で綺麗なフォーメーションを作る。

広い体育館で観客は上から見るので、「フォーメーションの美しさ」
「移動の完璧さ」がとにかく重視されていた。

年長になってから殆どの時間をこの練習に費やしていた気がする。

幼稚園近隣の広場で、何度も何度も位置移動の練習をした。
長時間練習していると、子供は勿論先生も疲れてきて
「さっきもやったじゃない!」と明らかにイライラと怒っている先生の顔が今でも忘れられない。

子供心に「何でこんなに怒られなきゃいけないんだ?」と思っていた。

本番を終えた後に、自分たちの鼓笛隊をビデオで見るのは楽しかった。

でも、別にどっちでも良かった気がする。
鼓笛隊をやってもやらなくても、私自身はどちらでも良かった。

親が何故その幼稚園を選んだのかは分からない。

確かに完成品は物凄く美しくて、見る人を楽しませてくれる。
でも、子供が「皆を楽しませたい!」って自ら思ってたわけじゃない。
親が「頑張ったね!」と褒めてくれるのは嬉しい。
でも、他人を楽しませる芸能人ではない。

あの頃、誰があの「完成品」を求めていたのだろう?

少なくとも親になった今、私が嫌だなと感じた練習をさせてまで我が子に完成品を披露してほしいとは思わない。



でも、「完成品の一員になりたい子」もきっといる。

ダンスでも、合奏でも、合唱でも、演劇でも。
だから、そういう舞台を沢山見せてあげる事も親の役目の1つなんだろうな。

勉強も、スポーツも、芸術の世界も、「完成品」になるまでの過程は必ず苦しい。
でも、完成品を目指す過程で他人の目なんてどうでも良くなる位熱中できれば「軸」ができる。

沢山の選択肢を見せてあげたい。
やっぱりこれが、私の仕事である。


という事で、長くなりました💦

最後までお読み頂き有難うございました。
今日も素敵な一日になりますように☆彡

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