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言葉の呪い

私は、これまでの人生の中で「他人からの言葉」に幾度となく救われてきた。

それと同時に、「他人からの言葉」に幾度となく絶望させられてきた。

私自身、言葉によって誰かを助けた経験も、傷つけた経験もある。

言葉は、時に呪いのように人を苦しめてしまう。

何年経っても忘れられない。尚且つ、言った本人は忘れている。

そんな言葉が、世の中にいくつあるだろうか。きっと数えきれない。

せめて、自分が言われて嫌だったことを他人に言わないようにすることだけが、私たちにできることなのだと思う。

個人的には、学生時代に初めて付き合った彼氏から言われた、とある言葉に未だに呪われている節がある。

呪いというには大げさかもしれないのだが、なんとなく心のどこかに引っかかっている言葉だ。

それなりの年数が経っているし、思い出も薄れまくっているのだが、別れる直前に言われた言葉だけが、なぜか忘れられない。

「俺の『拠り所』は変わるから」

別れる1ヶ月ほど前、「俺の拠り所はお前だよ★」と言ってきた男。随分と口だけなものだ。

「拠り所が数ヶ月のうちにポンポン変わるくらいなら、相手に言わない方が良いよな…」と冷静に考えてしまい、別れ際になんだか冷めてしまったことを覚えている。

この言葉が良いか悪いかは、個人の価値観によるとは思うけれど。

人の振り見て我が振り直そう。



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