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ハーケン ~2021,オタク総括~

大きく険しい山を登る途中に足掛かりとなってくれるような。

それは奇蹟なんかではなく100回に1回、1000回に1回であれ「掴みに行って掴む1回」

稀に掴むそういう1本を紡いで、上へ上へと登っていく。

(ハイキュー! 32巻 281話『ハーケン』より)


みなさんこんにちは、しとです。

日向坂46 6thシングル「ってか」のスペシャルイベント『オンラインサイン会』が開催されたました。

自分は丹生明里ちゃんのサイン会に応募して、ありがたいことに権利を頂けたので、サインを頂きました。

いただいたサインがこちらになります。

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なんてことはない、普通のコメント付きサインです。丹生ちゃんは筆跡すら可愛いんですよね。ありがとうございます。


そんな私ですが、オンラインサイン会の参加は2度目です。

人生初のオンラインサイン会は、9月の初旬に乃木坂の大園桃子ちゃんの方で経験をしました。僕は2016年の夏に乃木坂にハマり、橋本奈々未さんを応援した後に2017年の2月から大園桃子さんのオタクになりました。

そこから、僕は地方だったこともあり『見る』ことを続けてきました。彼女のインタビューは全て読む。出てるテレビは違法視聴してでも全部見る。当たったライブは全て行く。

熊本というサイハテの地で握手会に行く友達も存在しない自分には『見る』ことが全てでした。握手会には行けない(お金が無い)のでファンレターで一方的に愛を語ることが基本です。

あのライブのあそこが良かった。

あの歌番組で抜かれてたの良かった。

あの雑誌のグラビアは可愛かった。

自分が見たものを言葉に紡いで送り付けていました。

そんな生活を1年ほど続け、2018年の4月に晴れて社会人になりました。

九州内で就職するつもりしか無かったのですが、気が付けば大阪に居ました。大阪に住むということは握手会に行けるということになります。

その時に初めて大園桃子ちゃんに会いに行きました。

名前を聞かれたので伝えると「あっ、手紙の人?」と聞かれ、喜びと驚きで大きな変な声を出して怯えられたのを今でも覚えています。

その時から『見る』応援が『見て伝える』応援になりました。

桃子ちゃんは忙しかったのと、雑誌の出るペースが早かったのもあって、握手会で「○○良かったよ」と伝えても「…?」と覚えてないことが多かったです。この問題を解決するために伝えたい感想を具現化して持ち込んで見せることを選びました。その時の選択が以下のイラスト達につながります。

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これらのイラストは桃子ちゃんの握手会に行くたびに増えていきまして、最終的に106枚になってました。見ては描いて、描いては伝えて、伝えては書いて、書いては届けて。そんなオタクを4年ほど続けたタイミングで桃子ちゃんは卒業をしました。

我ながら楽しい4年間を続けたと思います。

周りにも恵まれ、推しメンにも恵まれ、チケット運にも座席にも恵まれ、楽しい乃木坂のオタクでした。

そんな時によく遊ぶオタクたちから「一緒に東京観光がてら乃木坂のスペイベ行きましょ」と誘われて応募した「メンバーとゲーム会」のスペシャルイベント。それがコロナの影響で開催不可能のためオンラインサイン会に振替させられました。噂では桃子ちゃんの最後のサイン会を正攻法(ラストシングルのスペシャルイベント)で当選させようとすると10万円ほど注ぎ込んでも厳しかったとの事です。(確証のない噂の類です)

そんな価値のあるイベントを経験できる上に、サインまで貰える。これはもうオタク卒業証書ではないか。今までのオタクの総決算ではないか。そんな気持ちを胸に抱いて大園桃子ちゃんのサイン会に望みました。

自分は5年間、桃子ちゃんを見てきた。

そんな自分に桃子ちゃんはどんなコメントを書いてくれるんだろう。

きっと味気ない物だろう。

そう思いながらも、きっと自分のどこかに「自分は見てきた側のオタクである」という自負があったんでしょう。

僕はサイン会の中で桃子ちゃんに最初で最後のお願いをしました。

「君の幸せをずっと祈ってるよ って裏に書いて欲しい」

僕は桃子ちゃんの幸せを祈っているので、桃子ちゃんにも祈って欲しい。祈ってくれたら幸せになれる気がするから。

彼女はオタクのお願いは受け入れないタイプの子でしたが、最後なんだから祈ってくれるだろう。さすがにリップサービスくらいはしてくれるだろう。そういう思いが少しはありました。

彼女は「なるほどね。そんなことしていいの? 賢い。分かった~👌」と言ってくれたので、最後のお別れをしてサイン会を終えました。

そして数日後に届いたサインがこちら

おもて

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うら

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そうは言ったけど!!!!!

最後の最後まで桃子ちゃんだったな。と思うより先に「彼女は僕の幸せは祈ってくれなかったな」という感情が湧きました。

その時に、自分がオタクしてきた5年間はなんだったんだろうな。なにか間違っていたのかな。と虚無の世界に入り込んで出てこれなくなりました。

そんなタイミングで、桃子ちゃんがアパレルブランドを開設する事が発表されました。

自分はミーグリの中で「アイドル辞めたらしばらくゆっくりしたい。地元帰れたらいいな。その後にやりたいことやりたい」と話していたのを覚えていたので、ここでもまた嘘をつかれたことを実感しました。もしかしたら嘘をついてないのかもしれませんが、少なくとも嘘に感じました。

自分やってきたことは意味がなかったと感じました。

伝わるか分からないのですが、自分は桃子ちゃんの事を10段階中の4くらい知れてた気がしてたのですが、1も知らなかった。1も知らされてなかった。名前のあるキャラクターではなくモブのNPCだった。One of Themだった。


自分のやってきたことは何の意味もなかった。

そんな感情が先に来ました。

俯瞰で捉えて考えてみれば当たり前なのですが、渦中の人間には分からないことなんですよね。


そこからはもうアイドルにのめり込むのが怖くなりました。軽いイップス状態です。

見たままを伝えても結果はアレになる。

今までの方法じゃダメだ。

じゃあ何が出来る?

金はない。時間もない。影響力もない。

何が出来る?

何も出来ない。

僕は雑魚。居なくても変わらん。


そんなことを考えてた時に、惰性で見てたONEPIECEでとあるセリフが出てきます。

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「お前にまだ残っている物は何だ」


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日向坂が居るよ


自分の進め方が合ってるか分からないけど、自分には進む道しか残されてないわけで。そんな中で「亡くしたもの」を嘆く暇があるのであれば「まだ手元にあるもの」で進む方が良いと考えることが出来ました。

とはいえ自分のこの道の進み方は『見て伝える』しか知りません。もしかしたらまた桃子ちゃんの時のように最後の最後に絶望するのかもしれません。でも、それでしか進めないのだから進むしかないのです。

その答え合わせは最後にしようと思いました。

そこから先は単純明快で、まずは日向坂のライブツアー、行ける日程のチケットを全て入手しました。これは非常に運が良かったと思います。

無事に広島2Days,福岡Day1,大阪2Days,名古屋2Days,合計7公演のチケットを入手しました。

そして、ツアーの感想を伝える前提でミーグリの件を抑えに行きました。

欲を出しハロウィン日程を厚めに応募してしまった事で丹生ちゃんの券を8/35しか獲得できなかったのが反省点です。森本は狙った枚数の20枚をバランス良くとる事ができました。ツアーに通う過程でハマった髙橋未来虹ちゃんの券も5枚取れたのはありがたかったです。

そして丹生ちゃんの券が薄くなった時に「サイン会なら2分話せる」という選択肢が浮かんできました。ここからは自分の預金残高とのにらめっこだったのですが、お金はまた貯めればいいと判断してたくさんCDを買いました。決済ボタンを押す時の手の震えは動画に収めておくべきでしたね。

そうして獲得した『見て伝える』権利を手元に日向坂6th期間を戦いました。

そしてその集大成として送られてきたサインが先程のものになります。

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丹生ちゃんのサイン会のレポは以下に載せます

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丹生ちゃんからのコメントにある『いっぱい見てくれてありがとう』は自分の悩んでいたモヤモヤを全て吹き飛ばしてくれました。

『君は君らしく生きていく自由がある』

『初めから諦めてしまったら、なんのために生まれたのか?』

丹生ちゃんがアイドルを志望したきっかけの曲にこんな歌詞があります。

私のオタク道が正しいのかは分からないけど、丹生ちゃんはそれも受け止めてくれる寛大な『アイドル』であることが確信出来ました。レポには残してませんが、森本茉莉ちゃんも「出来ないことができるようになって、それをファンの人に褒めて貰えるのは、スタッフさんに褒めてもらえるより嬉しいものがありますね。」って言ってました。

そういう1つ1つを積み重ねて、最後に自分のオタク活動を『成功』に繋げることが出来るように立ち回ろうと思います。

お母さん、お父さん。

俺はまだオタクを続けそうです。


日向坂のオタクの皆さん

沢山遊んで欲しいです。

みんなの推しメンの魅力を教えて欲しいです。

丹生ちゃんの、森本の魅力を知って欲しいです。

沢山遊んでください。


乃木ヲタの皆様、私はここに残ります。

一緒に10周年、29thシングルには行けません。

日向坂が好きだから。もう少しここに残ります。

いつかまた会えたら、もう一度仲間と呼んでくれますか?





そして大園桃子ちゃん

君の幸せを、ずっと祈ってるよ。

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