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ベトナムの菊農家さんから学んだ仕事観

大学1年生の時、海外フィールドワーク科目でベトナムに行った。

具体的なプログラムの内容としては、ベトナムにある日系企業に対して新卒採用手法を提案するというリサーチ・マーケティングプロジェクトに加え、現地で働く日本人からお話を聞くことができるというもの。

キャリアについて考えたくて参加した。
小学生時代の心友がベトナムに訪れていたので私も行ってみたかった、という理由もある。

学んだことはもちろん沢山あった。

その中でも、「好きなことで生きていく」を実現させたい私に深く刺さった菊農家さんの言葉を紹介したい。



ベトナムで出会った菊農家さん

3年ほど前のことなのではっきりしたことは覚えていない。
でも、日本を飛び出してベトナムという異国の地で菊栽培に情熱を注いでおられた方だった。しかもホーチミンやハノイといったメジャーな都市ではない。
『世界の村で発見!こんなところに日本人』に出ている方々ほどではないが、わざわざそこに行ってみようとは思わないような場所だった。
今もきっと、変わらず情熱を注ぎ続けておられるのだろう。

私たち学生に対して仕事観を生き生きと語ってくださり、自身の生き方に迷いがないように見受けられた。



したいこと、したくないことの線引き

それまで、仕事に対してネガティブなイメージがあった。
仕事をしなければならないという義務感、仕事にまつわる暗いニュースが原因だろう。


だが、菊農家さんは言った。

「したいことが決まっていたら、それを成し遂げるためにいらないことはしないでも良い」と。
そのために「したいこと、したくないことの線引きが必要」なんだと。

言ってみれば、したいことを実現するための情報の取捨選択だ。
それまで保険として色々勉強や経験をしておいた方が良いかなと考えていた私にとって衝撃的な言葉だった。


「"HAVE TO" じゃなくて "WANT TO"」というキーワードも、スマホやノートに残されていた。
その近くには
「仕事を遊びにする、仕事と遊びの境界線がない」
「働く時代は終わった、AIやロボット」

ともあった。

おそらく、 "HAVE TO" (しなければならない)ではなく "WANT TO" (したいこと)を仕事にできるという選択肢を伝えてくださったのだろう。


これらの言葉がきっかけで、仕事にしたい自分の好きとは何か、それを実現するために必要なスキルや学びは何かを前向きに考えるようになった。



「大法螺吹き大会」を開催する

「大法螺吹き大会」とは自分の夢や目標を語る大会のことだそうで、それによって自然に周りから情報貰えたりするとおっしゃっていた。
周りに宣言することで、目標の達成に向けて自分自身を奮い立たせる環境を作り出すこともできる。

その後、実際に学生も大法螺吹きなるものにチャレンジすることになったのだが、起業してみたいという夢を語る勇気がなくて「将来は自分で稼いだお金で家族とシンガポールに旅行に行きたい」と語った記憶がある。
それも実現させたいけれど。




仕事観は人それぞれ

菊農家さんだけじゃない。

好きなことを仕事にしている方々は自身のことを語る時、非常に生き生きとしているように見えて、私も誰かに自分のことを自信を持って語れるようになりたいと感じた。

また、仕事観は人それぞれだ。正解も不正解もない。

仕事に向き合っておられる全ての皆様、今日も一日お疲れ様でした。


<2021/05/17 追記>

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