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【感想・考察】文豪ストレイドッグス5期最終話、61話「黄昏のさようなら」

お久しぶりですね。 放送から一ヶ月近く経っちまいましたが、文豪ストレイドッグス最新話「黄昏のさようなら」の感想を書いていきます! 原作のあるアニメで、着地点が全く分からないまま最新話を見ることは滅多にできない体験でした。 ここまで怒涛のどんでん返しが一話で来ると思っていなかったので、DEAD APPLE銀幕で見た時依頼の興奮でした。 本誌のテンポの遅さとアニメ化の速さがえらいことになっていたのも半分はこのサプライズを用意するためだったのかもしれませんね。 まず文ちゃ

    • 【文スト】シグマ=三島由紀夫説は結構あるんじゃないかという話

      結構前にものあしさんの記事を見て初めてシグマ=三島説というのを見た。 https://note.com/55straydox/n/n51f3d0383343 シグマ達が所属する「天人五衰」という組織名は三島由紀夫の最後の小説のタイトルである。他にも、Σ(シグマ)の文字を横倒しにするとMになる。これは三島由紀夫のイニシャルである。 後にものあしさん本人は根拠薄弱と仰っているが、私は、現状シグマの正体として三島さんほどふさわしい文豪はいないと考える。 まず、三島さんの代表

      • 文ストパロディ: 文豪先生探訪記〜条野採菊

        *注意: 本記事は漫画『文豪ストレイドッグス』5巻の後書でのコーナー『文豪先生探訪記』のパロディです。苦手な方はご注意下さい。また、投稿者の知識不足、資料不足による偏り等、ご不便をお掛けしますが、軽い読み物として楽しんで頂けると幸いです 大倉燁子 「立原、何故に儂等が条野のモデルとなった御仁の紹介をせねばならぬ」 立原道造  「それはっすね燁子さん、俺達が小噺形式で会話するのに適していると投稿者が判断したからです。1巻は虎の小僧と太宰、5巻は太宰と中也さんのコンビでした

        • 文豪ストレイドッグス51話「最強の男」

          遂に始まった文スト第五シーズン、予告でもサムネにされた太宰のシーンが最高に恰好良いんですよねぇ。悪い男の顔、大好物です。 個人的に好きなのはゴーゴリの種明かしに「さっぱり分からん!」と云うシグマ君、正直で宜しい! ブン屋のお姉さんが原作だとうすらムカつくキャラって印象(失礼)なのが、アニメだとちゃんと仕事に真剣な印象を受けた。 映像化されることで見落としていた細かい演出にも気付ける。敦君『地獄でなぜ悪い』みたいに日本刀刺さってたのな… BSが無いから次回見れてないけど

        【感想・考察】文豪ストレイドッグス5期最終話、61話「黄昏のさようなら」

          【ブックレビュー】「文豪ストレイドッグス STORM BRINGER」について

          詩人・中原中也と小説家・太宰治の因縁に関するエピソードは国語の便覧にも書かれるほど有名でした。 「文スト」における彼らの関係性はこの史実を踏襲したものであり、「双黒」という通称から感じられる両者の関係性の重さは多くのファンにロマンを与えてきたことを原作者・朝霧カフカ先生も述べておられました(前作「太宰、中也、十五歳」あとがき) そういったファンの空想を尊重しつつも、「あまり語られていない中也の過去を知りたい!」という願望にカフカ先生が応えて執筆されたのが「太宰、中也、十五

          【ブックレビュー】「文豪ストレイドッグス STORM BRINGER」について

          判った、そうしよう。

          判った、そうしよう。

          【近況報告】アイコンを文マヨの中也にしました

          最近はYouTubeをずっと見てしまいます。 文豪ストレイドッグスのゲーム「迷ヰ犬怪奇譚」のプレイ映像を見ていると本編では見られない格好やモーションをしている登場人物がたくさん出てきて、「このデザインいいなぁ」とか思ってたらいつの間にかインストールしていました。 ガチャで出てきたSSRの夏祭り中也君(敵の行動ターンを延期してくれる風流人)とSSR敦くん(喋る)を中心にプレイしています。 夏祭り中也は本当にビジュアルが良くて、イラストにしてみました。 絵を描くのは好きな

          【近況報告】アイコンを文マヨの中也にしました

          【ブックレビュー】「人物叢書・福地桜痴」附録編「文学者としての福地桜痴」

          前回の続き 本文編では新聞記者および政治家としての福地桜痴(源一郎)がメインだったが、前回述べたように作者の柳田泉さんは文学者である。 桜痴の文学についての批評も結構なページ数を割いて書かれているので書いていきたい。 戯曲編 「文学に於て構造的美観を最も多量に持ち得るもの」を小説だという谷崎潤一郎に反対して、一番は寧ろ戯曲であろうと述べたのは芥川龍之介であり、この発言に同調を示したのは中島敦である。 事実、西洋では芝居は最高芸術であり、劇場は紳士淑女の社交場であった

          【ブックレビュー】「人物叢書・福地桜痴」附録編「文学者としての福地桜痴」

          【ブックレビュー】「人物叢書・福地桜痴」本文編

          福地桜痴について 福地桜痴こと、福地源一郎は江戸時代に医者の息子として生まれ、オランダ学を勉強し、幕府の外国奉行となって洋行も経験したが、尊王攘夷の世の中にあって海外での見聞を伝えられないまま江戸幕府は滅びた。 明治時代は新政府に才能を評価され、岩倉使節団に動向したが辞職し、もともと好きだった新聞に関する仕事を始め、東京日日新聞の記者としての名声が高まった。 さまざまな社会活動に参加し、明治12年には福沢諭吉らを凌いで東京府議長に就任(福沢は「源一郎に負けたから」と言っ

          【ブックレビュー】「人物叢書・福地桜痴」本文編

          「文豪ストレイドッグス」という現象

          https://bungosd.com 朝霧カフカ原作、春河35作画によるイケメン化した文豪がバトルする漫画、現在も連載中&アニメ放送中 文豪って言っても舞台は明治や大正ではなくバリバリ現代だし、性格や特徴は文豪そのものではなくデフォルメされたキャラクターで、 そもそも職業が基本的に文筆家じゃない 主人公の中島敦は茶漬けが好きな孤児の少年だったり 芥川は残忍なマフィアだったり 太宰は恐ろしく頭の切れるイケメン屑探偵屋だったりする。 自分はもともと中原中也マニアで

          「文豪ストレイドッグス」という現象

          琴線を弾く

          皆様お元気ですか? 松の実です。 最近Twitterの「スペース」というラジオのような通話機能を使って、ギターの演奏を流す、という遊びを練習も兼ねて行っています。 ありがたいことにフォロワーの方や共通の趣味を持ったTwitterユーザーの方が毎回聴きに来てくださります。 僕は3年前にギターを始めたばかりで今だに上達の兆しが見えないど素人で、本来であれば褒められないであろう演奏なのですが、皆さんあたたかく受け入れてくださるんですよね。 それは何故なのか自分なりに考えて

          琴線を弾く

          サカナLOCKS備忘録_20221125

          また一郎さん破産言ってるう〜〜〜!!! 買ってもらうために言っている部分もあると思うけど結構具体的な例を出して言ってるから怖い そんなこと言われなくても買いますって!!買いたいと思って買うんだから気持ちよく買わせてくださいよ! いつかは出して欲しいと思っていた一郎さんの自作詩集、どんな内容になっているのか、発売が楽しみです。 音楽ニュースの内容ですが、チェンソーマンのエンディングに関する投稿が多かったというのは納得です。最近はアニメのタイアップ曲が音楽シーンにおいては

          サカナLOCKS備忘録_20221125

          逆回転

          皆様お元気ですか? 松の実でございます。 先日映画に行ってまいりました。 「ゴーストブック おばけずかん」を見てきましたよ! 本来の目的は星野源さんの主題歌「異世界混合大舞踏会」を映画館の大音響で聴くことだったのですが、映画自体ももれなく面白かったです。 なんでも願いを叶えてくれる祠にお願い事をした子供たちと巻き込まれた新人教師の葉山瑤子(新垣結衣)が、おばけのいる異世界に飛ばされ、ミッションを課せられる物語なのですが、内容は分かりやすいのに子供騙しではなく、とても

          皆様お元気ですか? 松の実でございます。 八月も下旬を迎え、昼間は蝉がやかましく鳴いていますが、夜が深まるとコオロギの鳴き声も聞こえてきます。暑さはまだ終わりませんが少しずつ秋の到来を感じる季節になってきました。 先日カラオケに行ってきたのですが、数時間歌っているとどんどん声が出なくなってしまい愕然としました。声を出したり歌ったりする機会がどんどん減っているからなぁと思いつつ、悔しかったので最近は入浴前に腹筋を鍛えるようにしています。 夏でも入浴して血流改善することが

          渦潮ぐるぐる

          皆様お元気ですか? 初めましての方もいるかもしれません。松の実と申します。 魚民(サカナクションのファン)として去年の冬ごろからTwitterで発信し始め、色々な方と交流させていただいております。 以前に一度だけ、サカナクションのオンラインライブ「アダプトONLINE」の感想を書いたまま放置していました。 なぜこうしてブログを再開したかというと、自分の思考の整理のためです。 私は考え事をよくするのですが、気をつけていないと、つい悪いほうへ考えが入って悩んでしまうんで

          渦潮ぐるぐる

          舞台×ミュージック・ビデオ×ライブ サカナクション「SAKANAQUARIUM 【アダプト】 ONLINE」の感想

          2021年11月20日、山口一郎さんの「どうだった?」という一言だけのツイートが届きました。 僕はそれに答えず、返信欄を見ないように、いいねだけを押して、Twitterを閉じました。 一郎さんの問いには、明日にならないと答えられなかったからです。 この日はサカナクションのオンラインライブの、ファン限定公演の日、そして一般公演の前日。 来たる21日、今日まで出来る限りサカナクションの情報を遮断し、集中講義終わりでへろへろになりながらも夕食をコンビニの唐揚げ弁当で済ませ、

          舞台×ミュージック・ビデオ×ライブ サカナクション「SAKANAQUARIUM 【アダプト】 ONLINE」の感想