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女の子だから、男の子だからをなくす本


「男の子だから泣かないの。」

「男の子だから女の子には優しくして。」

「男の子は大きくなったら家族を守れる人にならなきゃ。」


私は息子に知らず知らず、『男の子』の呪縛を植え付けていた。
自分の理想の『男性』像を押し付けていたかな。

私は古い考えで、「男たるもの家族を守る」ことが本人の幸せにつながると思ってきた。頼りになるお父さんって素敵だし、逆に家族から支えてもらえて、家族全員ハッピーみたいな。

もちろんいろんな考えの人がいて、それぞれの考え方に素敵だなって思うところはたくさんある。


6歳の息子はようやく男女の違いを認識し始めたようで、

「これ女みたいだから嫌だ。」
「男(の友達)何人?」

とか言うようになった。

本能的なものと、周りからの暗黙の雰囲気でそうなったのだろう。

私は無意識にこの本のタイトルを、「男の子だから、女の子だからをなくす本」だと記憶していた。刷り込みとはおそろしいもので、無意識に入り込んで、自分でも気づかない。



大学時代に自分が「男脳」なのか「女脳」なのか検査する講義があった。

確かに「男」「女」という区別はあるが、ある特有の性質を「男脳」「女脳」と名付けただけのことだ。

細かく言うなら、「オレ、男度78%」的な。


もちろん男の子が「男だから男の子っぽいものが好き」ということは悪いことではない。

『自分が男の子っぽいものが好き』だったというだけのことだ。

男だから、女だからと性差で区切る前に、「自分」は何者かということ。

内容うんぬんではなく「自分っぽい」ものという認識でいいと思う。

その『自分っぽいもの』に自信をもってすすんでほしいし、他者のそれも「うんうん、いいね。」と言ってあげられるようになってほしい。

みんながいろんな色を持って、それを輝かせられる世の中でありますように。


女の子だから、男の子だからをなくす本
著者 ユン・ウンジュ
絵 イ・へジョン
監修 ソ・ハンソル









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