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手伝ってあげてるのに何が不満なの?

手が不自由な男の子を手伝っている女の子の葛藤。
女の子は親切心から、自分の休み時間を割いてお世話をする。
本当は遊びたいのに。

男の子は女の子の優しさがわかっているから「自分でやりたい」と言えない。けど、顔に出てしまう。

お互いの優しさが招く不満。


昨日、仕事先でこんなことがあった。

手が空いた私は、他の仕事を手伝おうとした。
普段しない役割なものだから、かなり緊張して集中していた。

ひと段落して周りを見ると、ひとりのパートさんの機嫌がすこぶる悪い。

それはそれは、「機嫌の悪さ」を全力で表現したような言動だ。

後々他の人に聞いたところ、どうやら私がした仕事を自分の仕事だと自分で思っているらしく、心底気にくわなかったようだ。

歳が倍ほども違うので、向こうもかなり強気で、絞り出した嫌味のような駄目だしをしてくる。あげてもいないあげ足をとられて思考停止した私は早退した。


この絵本を読んで思ったこと。

小学生でも、幼稚園児でも、相手を思いやる心を持っている。

私が良かれと思ってしたことが相手にありがた迷惑だったことは申し訳ない。

そう、こちらは「良かれ」と思ったのだ。

それに対して暴言ともいえる冷たい言葉は、悲しかった。

本音を言わず、それを「機嫌の悪さ」で表現するのはあまりにも悲しい。

私の「良かれ」が伝わらなくて、嫌がらせとして受け取られていたのかもしれない。


人間関係を良くするには、相手を観察することが必要だ。
相手がどういう人間か知る事、知ろうとすること。

もう知るのも嫌だと思ったら、空気のように通り過ぎるしかない。

この絵本の男の子と女の子は本音を言い合い、より良い関係が築けた。

片方が思いやりを持とうとしても、お互い向き合おうとしない大人には無理な話。

相手を攻撃する前に、相手がどうしてそんな行動をしたのかまず自分で考えられる人でありたい。近しい関係なら、そのうえで温かい気持ちで本音が言えたら最高だ。


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