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ITエンジニアの能力を伸ばす!スキルマップの作り方

みなさんこんにちは。
前回のnoteでは、上司の時間を使わないOJTについてお話しいたしました。
本日は、そのOJTで活用した「スキルマップ」の作成方法をお伝えいたします。

改めてネットビジョンシステムズで行ったOJTを簡単にご説明すると、
週に1回エンジニアに必要な能力への到達度合いを自己チェックし、
自分でPDCAを回す「スキルマネジメント」を活用した方法です。

このスキルマネジメントでは、能力項目とチェックリストを列挙した「スキルマップ」を活用しました。

※詳細は下記のnoteをご覧ください!

今回は、スキルマップ作成の際のポイントと方法をお話しします。

スキルマネジメントを実践される際にはぜひ参考していただければと思います!

1,スキルマップ作成のポイント

能力開発の設計において大切なのは、
どんな能力をどうやって開発したいかという点です。

私は「成人発達理論による能力の成長」という書籍にスキルマップ作成のヒントをもらいました。

ポイントは、どんな能力を伸ばしたいかを列挙することと、
伸ばしたい能力を特定したら、それを身に着けるための個別具体的な実践方法を定めて取り組んでいくことです。

書籍の中では「意識の光をあてる」という言葉で表現されています。

このポイントをもとに、スキルマップを作成していきました。

2,スキルマップ作成の手順

①:能力を全て列挙

自社、業界、職種特有の能力である「特殊能力」に特化しがちですが、社会人スキルも含めて列挙しました。

エンジニアといっても、お客様から仕事をいただく「サービス業」です。
当時コミュニケーション力やチームで動く力をはじめとする社会人スキルがないゆえに、
お客様からクレームをいただく若手も多くいました。
また、社会人基礎力がないと、単金も上がっていきません。

そのため、ITスキル等の特殊能力だけでなく、社会人基礎力も含めて能力を列挙しました。

②:チェックリスト化

列挙した能力をいきなり身に着けるのはハードルが高い。
そう思ったため、それぞれの能力ごとにチェックリストを設定することにしました。

チェックリストの内容もできるだけ個別具体的な行動を定めました。


たとえば、「実行力」という能力の下には、
①仕事の目標を明確にしている(納期・目標・完成イメージ)
②目標を分解してタスクリストの一覧にしている
③ToDo(やるべきこと)リストの作成と更新をしている
④タスクやToDoの優先順位付けができている。前日の夜(当日の朝)までに、当日仕事を進める順番を決めている
⑤実績時間の見積と記録と差異を分析している

という5つのチェックリストを置きました。
具体的な行動に落とし込んだことで、現場で意識し、実践してもらえる形になっています。

この5つのチェックリストをクリアすると、「実行力」という能力を獲得したと見なすような設計にしました。
また、チェックリストは本人が身に着けやすいように、全て5つに絞りました。

このように、
✓能力をすべて列挙して、
✓個別具体的な行動に落としてチェックリスト化する
ことで、メンバーの能力開発を可視化することができました。

スキルマップの効果的な使い方、スキルマップ導入によって会社で起こった変化はこちらのnoteをご覧ください!

さて、本日はここまでといたしましょう。
次回もお楽しみに!

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