ChatGPTを授業で使ってみた
Google for Education認定トレーナーの笠原です。
昨年末からにわかに話題になっている「ChatGPT」をさっそく授業に持ち込んでいます。
「現代の国語」の授業でChatGPTが生成した文章を学習材として色々な言語活動を展開しています。
AIの書ける文章のレベルを知る
今回の単元ではChatGPTが生成した文章を生徒たちが読み、推敲を行い、さらにその文章を踏まえて自分の文章を書くということを目指します。
例えば、以下のような文章を生徒に読んでもらっています。
読んでもらうと分かる通り、微妙に不自然さが残っています。この不自然さを生徒に遂行してもらうということを第一段階にしています。
実際に生徒に感想を聞いてみると「自分で直せそう」という取り組みやすさや「やってみるとなかなか難しい」というやってみるとこだわりのポイントがいくつも出てくるというバランスがなかなか面白いことになっています。
生徒にとってはChatGPTが書けるレベルの文章が、一読すると自分の書く文章よりもよほど高く感じられるようです。だから、AIが書いた文章だと伝えるとかなり驚いて「AIに負けそう…」という反応を見せてくれます。
一つ一つ確かめる
単元の構成としては、実際にChatGPTの文章を読んだあとにその文章を推敲して、さらに自分でも同じような文章を書いてもらうという流れになっています。
推敲のためには知識が必要となるため、教科書の文章を読んで必要な知識を得たり使える表現を見つけたりするのにも活用します。
実際に書く段階になった時にはAIの書いた文章を活用しても良いし、自分からゼロから書いても良いという設定にしています。自分のレベルやこだわりに応じてやることは選択できるようにしています。
実際に授業も中盤くらいまで進んで来ましたが、個人のペースで色々と試しながら、一歩一歩進めているのでよい感じですね。
今後、どういう成果になるかは楽しみなところです。AIの書いた文章の微妙なチグハグさが、授業に持ち込んだときによい刺激になるようです。
新しいツールを持ち込んで
既に江藤先生もChatGPTと授業づくりについてnoteで言及されていましたね。
このコメントには全面的に賛成です。
こういうツールが出てくるとどうしても今まで通りとは全く違う発想をすることが教員に求められるようになります。だから、かなり教員も勉強することが必要になるのは間違いありません。
しかし、それは楽しいことですよね。今までできなかったことにまで挑戦できるようになることは楽しみです。
実際に、ChatGPTを利用して授業してみると、今までとちょっとだけ違う手応えを感じています。
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