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「月町」って良い名前だよな〜と思った話。

この間(2019年11月)、友人の結婚式があり、新潟へ。

前泊したこともあり、時間があったタイミングで、新潟駅の万代口から歩き始め萬代橋を渡って、繁華街・古町を少しだけ回った。


天気がものすごく良かったからだろうか、足が軽い。ズシズシと万代から古町までの道のりを歩いた。

萬代橋までの目抜き通りには、立派な黄色のいちょう並木が誇らしげにズラリと続いていた。萬代橋も良き感じだった。

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橋を渡り切ると、古町だった。

ふらふらと歩いていると、「月町」という町名が表記されたモニュメントのような、地図が示された案内板がふと目にとまった。

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瞬間、「月町」って良い文字感だよなあ、と思った。ただ、そう思った。

響きが心地良いなと思うのだが、実際にはどのように読むのかは知らない(調べたら「つきちょう」だった・・・)。

「月町=つきまち」だったら良いなあ、と思いを馳せるだけだ(実際は違う)。勝手に思い描いて、調べてみて、勝手に落胆している。なんて身勝手なやつなんだろう、とこれまた勝手に思っている。

でも、漢字の形や響きなどで“勝手に良いなあ”と思う町名は全国にいっぱいあるんだろうなと思う。今まで気にもしなかったのに、急にそんなことを感じるようになった。なぜだろうか。「月町」を見たからだろうか。

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新潟駅側へとUターンする時間になった。


日が落ちてくるにつれ、だんだんと寒くなってきた。たぶん冬はすぐそこまで来ているのだろうなと思った。


帰りも歩いて萬代橋を渡る。煌々と街灯が灯りだした。車もバスも人も、それぞれの影が暗闇にのみ込まれていく。はっきりとした輪郭のあった影たちが集まりだして、そして夜を作り出しているようだった。

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新潟駅の手前まで着くと、より一層寒さが増していたようだ。温度計の電子表示がくるっているのか、ぼくが極寒の中を生きることができるようになったのか、どちらかは分からない。


けれども、最高の散歩の時間だったことは間違いない。

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