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『トコリの橋』(1954)【海外映画の中の“日本”】

舞台は1952年、朝鮮戦争
1954年製作というと、ほぼリアルタイム。

「太平洋艦隊の協力無しでは製作不可能であった」
「アメリカ海軍を讃え、誇りをもってこの映画を贈る」

…などと、冒頭からヨイショなテロップを掲げてる割には、
反戦的な面を持ち合わせた内容だったりする。

対空砲火がシャレにならない、ムチャ振りを要求される作戦。
主人公は死を覚悟して臨む。

その結末は暗く、決して、世界最強を誇るアメリカ軍の
快進撃を讃える、などというものでは無い。
もっとエゲツく描こうと思えば描けたとは思うけど、
充分に伝わるものがある。

空母やヘリなど、当時の貴重な軍事資料としても
鑑賞価値あり。

横須賀港で、吹奏楽に合わせて踊る日本舞踊。
箱根・富士屋ホテル。
日本で最初のキャバレー・銀座ショーボート。
(1970年全焼)
やる気なさそ~に御来店のドラをブッ叩く女性店員を、怪訝そうに見る主人公一行。(笑)
レールカーで給仕。
可動式ゴンドラで演奏するバンド。
大衆酒場の密集する銀座ドヤ街。
大浴場を満喫する主人公一家。
日本は混浴なんだぜ?(ニヤリ♪)
そこへズカズカと、日本人一家がニコヤカに乱入!
「ようこそおいで下さいました♪」
狼狽困惑の主人公一家を尻目に、有無を言わせず脱衣。(笑)
強制的に裸のお付き合い。♪
何気に深いシーンだった。
戦闘機の着艦。
離着艦の時は、コクピットの キャノピ開けてたんだね!?
橋の爆撃作戦シーンの実写 +特撮は、クオリティ高し。

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