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『血の海』(1969)【海外映画の中の“日本”】

オモニ(母)は偉大!

婦人に対しては、誰もが
「〇〇のお母さん」という様に呼び、
彼女ら自身の名前は基本、劇中で明らかにはされない。

それほどに、“母”が前面に出された作品だった。

この、ジャケで銃を構えてる精悍な女性が、
主人公のスンニョ
有名なのが、クライマックスの開門シーン

「あなたが居なければ、とても生きていけないわ…!」
と夫に頼っていたスンニョは、その夫を失い、
子供達と途方に暮れる、弱いお母さんだった。

しかしそんな中で、同じ境遇の人々から支えられ、
婦人会を結成し、遂には、
革命の女性リーダーとして作戦を成功させる。

とにかく、スンニョの凄まじい覚醒ぶりには舌を巻くばかり。

敵の拷問にも屈せず耐え抜き
初めて手に取った銃は、敵を百発百中で仕留める。
向こうの弾はカスリもしない。
最後は勝利の大演説で、民衆のヒーローとなる。

朝鮮革命歌劇の最高峰とされるタイトル。
この映画版は、第一部、第二部を合わせて、
ガッツリ4時間の大作。☆

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