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『マタギ』(1982)【この映画に注目!】

秋田が世界に誇る、阿仁マタギの生き様を見届けよ!

中学生の当時、学校でこの映画の割引券が
配布されたんだけど、学校内外に捨てられまくってて
全校集会で先生に怒られた(笑)

…コレは名作だ。最高のヤツだった…!☆
『リメインズ』『デンデラ』?まずはコッチを観ろ!!

時代の流れに抗う老マタギと、
彼を敬い慕うとの、心の交流を描く。

漫画『マタギ』作者の矢口高雄が出てるけど、
その原作映像化では無いので注意。

どちらかてと、有名どころなら
『銀牙 -流れ星 銀-』の序盤に近い。
犬がしゃべり出す前の。

老マタギ・平蔵を、西村晃が演じる。
時代の波に追いやられつつある老人だが、
ひとたび山に入れば、歴戦勇士の鋭い眼光を見せる。

決して、『北陸代理戦争』での
「ほ~れ冷凍人間の出来上がりじゃ♪ハッハッハッ」
を思い出してはならんぞ!?☆↓↓↓

『北陸代理戦争』より

過去に傷を受けた因縁のある、3mを超える巨大なワタリグマ
村に現れ、遂に人間が餌食となるのだった…!

射程距離や威力、連発機能に優れたライフルに背を向け、
山神の授かりものである熊への敬意として、
歴戦の村田銃での「一発必中」にこだわる平蔵。

所持する弾は、たった3発のみ!

太郎「でも、外れたら!?」
平蔵「オラが死ぬのじゃ…!」

←この2人の対話がまた厚い。

おさるのシンバルくんにビビる落ちこぼれだった
子犬のチビに、熊犬としての才能を見い出した平蔵は、
孫の太郎と共に訓練を開始する。

果たして平蔵は、寄る年波宿命の対決
打ち勝つ事が出来るのか…?☆

この5年後に後藤監督は、本作をさらに超える名作
『イタズ 熊』(1987)を世に送り出す事になる。

(『イタズ 熊』(1987)のレビューに続く)

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