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『イタズ 熊』(1987)【この映画に注目!】

―――帰って来ては、いけなかった!


名作『マタギ』(1982)に続き、後藤俊夫監督が撮った
阿仁マタギ。更に面白さを増しているぞ!☆

基本背景は似てるが、田村高廣演じる老マタギ・銀蔵は、
よりアクの強い男として描かれている。
マタギ達を廃業に追い込んだ鉱山に対し、怒りを露にする。

そして携行する弾丸は、『マタギ』の平蔵が己に課していた
“3発”より、更にタイトな…

―――“1発”こっきり!!☆


“一発銀蔵”の呼び名となる所以だが、もはやここまで来ると
狂気の沙汰といえる。
いや何より、熊犬ちゃんの負担が大きくなり過ぎるわ…。

今回の主軸は、仕留めた母熊の遺児・ゴン太
触れ合い、別れ、そして対決…!という悲劇。

だがしかし何といっても、あの衝撃のクライマックス!!
切ない。あまりにも切ない…。

あらゆる意味で、必見の一本だ。

【その他の見どころ】
▼ほかの動物と戯れるゴン太の可愛さ
▼孫・一平のアイデンティティ
桜田淳子演じる苦労人の母親
▼極寒に冷水で禊ぎの田村高廣
▼今回も出演の矢口高雄

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