『最後のサムライ/ザ・チャレンジ』(1982)【海外映画の中の“日本”】
“用心棒”三船敏郎 vs “木枯し紋次郎”中村敦夫!!☆
京都を舞台に繰り広げられる、フランケンハイマー監督の
日本リスペクトと日本映画オマージュ炸裂のサムライ劇。
アメリカ人ボクサーが、なぜか刀二本を巡る
日本の兄弟喧嘩に巻き込まれ、
兄側に弟子入りし、心身サムライへと洗脳されていき、
抗争に身を投じていく。
宮口精二や稲葉義男の出演、武指導スティーヴン・セガール、
優秀なスタッフも揃っていて、
この手のクールジャパン映画にしては、比較的イイ感じ。
動くエビ料理やドジョウ丸呑み、首から下の生き埋めなどを
珍体験する主人公、グレンが楽しそう。(笑)
尊敬する三船先生に、監督はカッコイイ見せ場をたくさん
用意しているぞ!♪
…それでも、嫌気して「帰る!」とタダこねた三船を、中村が
「いや、これコメディだからさ…。ね?」
と説得したとか。(笑)
クライマックス、袴姿で剣を交える二人の侍、三船vs中村!
ビルのオフィスで繰り広げられるチャンバラがアツイ!
サムライの果たし合いという形は取っているものの、何だか
ヤクザの殺し合いっぽい味だね。
銃弾を受けた先生に替わって剣を取るグレン、vs中村!
イスやテーブル、ホッチキスにコピー機の電気ショック(!)
まで、地の利を活かしまくる。☆
首が斬られ、頭がカチ割られるといった、銃撃戦では
表現のできない血生臭さを喜んで演出している監督の
ニヤニヤが目に浮かぶようだ。(笑)
あと、グレンと仲良くなる少年の深作健太監督(当時9歳)が
可愛い!♪