『十七人の忍者』(1963)【忍者映画】
これまでの「ドロン・パッ!」な忍術使い隆盛の時代から、
『忍びの者』に代表される、リアル忍者路線の時代に突入。
若きスター・里見浩太朗も、
『里見八犬傳』『忍術真田城』『黄金孔雀城』
等で演じたイケメン忍術使いから、
等身大の下忍に転じての
リアルなスパイアクションで暗躍する。
二代秀忠の逝去に乗じて、三大将軍の座を狙わんとする家忠。
これにくみする大名勢の連判状を奪うため、
鉄壁の駿府城に潜入する、公儀隠密伊賀衆十六人。
迎え討つのは、根来衆の近衛十四朗。
警備に当たり、やたらと幅を利かせて、周りの反感を買う。
潜入作戦をひとつひとつ進める度に、一人また一人、
捨て駒となっていく伊賀忍者たち。
その度に、
「惜しい者を亡くした…」
と苦悩を滲ませる伊賀の頭、大友柳太朗。
とうとう、伊賀衆残り“あと一人”となり、
捕らえた大友の前で勝ち誇る近衛。
「わしは勝ったのだ!
おぬしら伊賀忍者は十六人!わしは一人!
根来忍者の方が強いんじゃい!ふははは!!☆」
それでもシラーッとしている大友にブチ切れる近衛。(笑)
今回は、剣の殺陣がほとんど見られなかったのが残念。
三島ゆり子といえば、我々の世代では
「なりませぬ」なんだけど…。
劇中、一回だけ言ってたよね?
「なりませぬ」って(笑)
【映画レビュー】記事一覧(リンク)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?