『東京画』(1985)【海外映画の中の“日本”】
『パリ、テキサス』、『ベルリン・天使の詩』の
ヴィム・ヴェンダース監督。
かつての小津作品で見られた古き良き東京を偲び、
80年代の東京を彷徨う、小津信者。
一日中パチンコや打ちっ放しに費やしてただけの様な
気がするけど…。(笑)
まだホコ天は竹の子族の時代。バンドブーム前。
CMの様な固定ショットや低いアングルといった
独特の技法、“小津調”の裏話が語られる。
小津組の常連だった笠智衆や、撮影監督だった厚田雄春への
インタビューでは、終始一貫、
「小津先生の指示通り」といった内容の話だった。
自分を殺し、仕え続けた導師。至上の幸福がそこにあった。
それがこの世から消えた時、“無”となってしまった厚田氏。
傍目から見ればカルト宗教ぽい危険なものを感じるけど、
何も解っちゃあいないド素人風情がとやかく口を挟む事でも無い。
高みを目指した職人の世界だ。☆
『アギーレ/神の怒り』、『フィツカラルド』の
ヴェルナー・ヘルツォーク監督、東京タワーに出現!!
…と思いきや、
「もうこの地上には、かつての如く、映像に透明性をもたらす
物は存在しない…」
などと女々しい事を並べ立てる
ばかりで、全然面白くない。☆
『ラ・ジュテ』、
『サン・ソレイユ』の
クリス・マルケル監督も登場
するぞ!(但し、片目だけ(笑))
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