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『ザ・キャンプ・オン・ブラッド・アイランド』(1958)【海外映画の中の“日本”】
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「これはただの物語ではない。残酷な真実に基づいている…」
『戦場のメリークリスマス』(1983)
『不屈の男 アンブロークン』(2014)
系譜の作品。しかし、視点は大きく異なっている。
話的には、ほぼ『戦メリ』といって良いけど、
本作のウリは、日本軍の残虐非道さ!☆
1950年代にもなると、海外の日本描写も幾分国辱要素(?)が
改善されてくるけど、まだまだエンターテイメントを重視した
作品の需要があった様だね。
本作は、イギリスのハマープロ製作による、日本軍占領下の
イギリス領マラヤ(マレーシア)捕虜収容所を描いた戦争映画。
日本人は全てイギリス人俳優が演じていて、
日本人はおろか日系人すらも、見た所どうも居ないっぽい。
居たっけ?
中でも目を引くのが、マーン・メイトランドの演じる
サカムラ所長が、『戦メリ』で坂本龍一の演じたヨノイ所長と、
風貌が非常に良く似ている点。☆
『不屈の男 アンブロークン』でMIYABIが演じたワタナベ所長も
この系統だったし、本作が後年に与えた強い影響が窺い知れる。
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「んっふっふ…!♪」
…と、捕虜殺しを心底楽しむ、鬼畜の日本軍兵士!
ジャケ絵にも出てるマッチョな“日本兵”が軍刀で斬首!
日本人は悪魔だッッ!!
「もし日本が敗けたら、貴様ら皆殺しだ!」
と脅す、ヤマミツ司令官。
実はこの時点で、もう日本は降伏宣言をしていたのだ。☆
収容所のラジオが壊れていたお陰で、その事実は
日本側に知られていない。
先回りでこれを知ったイギリス側は、一刻も早く、
この地の状況を連合国側に知らせようとするが…。
クライマックスで、大佐がやらかした“直後”に……!
のアレが、もう切なくて草……いやいや、涙、涙。☆
続編もチラッと観たけど、そっちはもうイイかな。
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