見出し画像

『旗本退屈男』(1958)【忍者映画】

市川右太衛門の三百本出演記念作品として
オールスター大集結でお送りする、超娯楽大作。

荒唐無稽。まさに、ザ・ヒーロー。

あの立ち振る舞い。あの低く響き通る声。
そして、あの殺陣。
全てが心地良く、もうずぅっと見ていても飽きない。♪

自由奔放ではあるけど、礼節を重んじ、
相手の身分や立場に関わらず、常に配慮を忘れない。
この辺りも好感度高し。♪

劇中終始一貫して派手な衣装引っ替え取っ替え
「―――衣服を改める!」
最終決戦に備え最後のお色直しをキメる
早乙女主水之介。(笑)

衣装や殺陣、ストーリーなど、全てが
右太衛門をカッコ良く見せるためだけに存在する。
それが右太衛門のライフワーク、『旗本退屈男』なのだ。☆


しかし今作では、何と言っても片岡千恵蔵をイチ推ししたい。
劇中大半に渡って見せていたバカ殿の振る舞い。

「やめやめぃ!オモロぅないわ!
何かこう…ぞくぞくぅ~っとする趣向は無いもんかのぅ?ハハ」

そこから一転、終盤で見せたあの凄味
静かでドスの効いた、まるで地獄の底から湧き上がる様な
あのダミ声で…

「…おのれぇぇ、よぅも長々とコケにしよったのォ…!」

―――ズバシュッ!!☆

…うっひぃぃ、怖ぇよ千恵蔵御大…!
志村のバカ殿に慣れ親しんでいる方は
是非一度ご覧頂きたいですな!(笑)


あと、若君の子が凛々しくてメチャ可愛い!♪
女の子が演じてるみたいだね。

【映画レビュー】記事一覧(リンク)

この記事が参加している募集

#映画感想文

66,387件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?