『豪傑児雷也』(1921)【忍者映画】
日本初の特撮映画!
日本初の怪獣映画!
そして…
―――日本初の、食人映画!?☆
そうだとすれば、日本映画史を語る上でも、
重要な位置付けにある一本と言えるのではないだろうか。
日本のサイレント映画は、“弁士”あってのものなので、
『児雷也』の基本プロットを知らずに映像だけ観ても、
ストーリーが分からない。
しかし、純粋にアクションシーンだけでも楽しめる。☆
群がる敵を右へ左へと華麗に往なす、我らが児雷也!
消えたり、化けたり、空だって飛んじゃうぞ!
立ち上がる火煙や水柱に、慌てふためく敵の集団!
そして児雷也といえばやはり、ガマへの変幻。
ベロベロ~ンと舌を伸ばして敵を捕らえ、バクッ!と食べてしまう。
…え?ホントに食べちゃったの!?
―――食人や!日本初の、食人映画やぁッ!!♪
…とか思ってたら、後で吐き出しよった。何やつまらん…。(笑)
そしていよいよ宿敵、大蛇丸登場。
ここまで素手で敵を往なして来た児雷也が、
強敵を前に初めて刀を手にする。
そしてついに、ガマと大蛇に変幻してのモンスターバトルへと突入。
さらにはナメクジに変幻した綱手も乱入し、「三すくみ」の状態に。
今作では完全に舞台芝居用の殺陣だけど、
その動きひとつひとつが、ビシッ!ビシッ!と決まってる。
こんな古い時代の映像でこれだけの物が観られるのだから、
実際に舞台なんかで観てたなら、どんなに圧巻だったろうか。☆
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