『月影忍法帖 二十一の眼』(1963)【忍者映画】
原作は、山田風太郎『忍者月影抄』。
松方弘樹 vs 近衛十四郎の
父子対決!…かと思いきや、
そうはいかない。
『柳生武芸帳』シリーズなどの
場合と違い、今回の十四郎先生は
家老という要職に就く身で、
直接剣を振るう事は無い。
しかも、一筋縄ではいかない
堅固なタヌキ親父。
なかなかシッポを出さない十四郎に
松方側も持久戦を強いられる。
腹を探り合い、互いの出方を
じっくりと待つスロー展開に、
見ていてストレスが溜まる。
その鬱憤を晴らすかの如く、
今作の敵はドッカンボッカンと
やたら派手に火薬を爆発させる!
その必要性、全く感じられず。
「忍びなれど、忍ばず!」
ってヤツだな。☆(笑)
義勇参戦した中谷一郎共々、
殊勲賞モノの働きをしたにも
関わらず、出世し損なう松方。
この辺りもミソだと思う。
あと、松方が演じる忍者って、
いつも手裏剣いっぱい投げてるよね。☆(笑)
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