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『隠密くノ一列伝 秘められた女忍び』(2009)【忍者映画】

これまでにセクシィくノ一物を数十本と観てきたが、
本作はそれらに多く見られる安っぽさを感じさせない、
良質のドラマが展開する。

主人公を取り巻く背景など、設定もしっかりとした作りで、
制作側の力の入れ様が伝わる。

ポルトガル貿易商の父と抜忍の母の間に生まれた
碧眼のくノ一・聖。
愛を知らずに育った彼女が愛に目覚め、愛する者の為に戦う。

邪教集団、不老不死の秘伝書、伝説の剣など、
クライマックスには伝記物特有の奇想天外な展開となるも、
あくまでドラマ重視で、奇の衒いをあまり感じさせない。

タイトルが“隠密”となってるけど、主人公は誰にも仕えず、
誰も信じず、な一匹狼の殺し屋。

気のイイ隠れキリシタンの青年吉岡睦雄と、愛を深めてゆく。
性交に移ると、いつも通りのオス犬な睦雄でしたが。(笑)

邪教集団・大日神教の、
「ぬぇははははァ~!!♪異教徒を血祭りだァ!!☆」
なヒャッハーぶりも良い。

特筆すべきは、本作には一切助っ人戦力が登場しない事。
たった一人で、強敵達を如何に討ち破っていくかが見どころ。

姉妹作の、『~敵中突破!伊賀女忍者』と共に、
是非お薦めしたい逸品。

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