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『Treasure of the Ninja』(1987)【忍者映画】

ジークンドー!怪鳥音!顔芸!ヌンチャク!デス・ストンプ!

ウィリアム・リーの鍛えられた肉体から繰り出される、
力強く鋭いアクションに酔い痴れろ!

「死のパーティを楽しめ…!」

秘宝を目指す諜報員忍者
横取りを狙う忍者
秘宝を守る古代戦士ゾンビ忍者という、まさに忍者大戦!

『レイダース/失われたアーク』のマーシャルアーツVer.に、
忍者をブッ込んだ様な、楽しい怪作。

考古学者の女冒険教授と共に、南シナ海のランガ島ジャングルにある
“忍者の秘宝”を目指す、政府エージェントの主人公。
FBIニンジャ支部って何やねん(笑)

忍者という設定ではあるけど、闘いはジークンドー主体。
相棒は14歳の超天才少女。

任務の為にプロポーズをフイにされてしまい、
ニューヨークを出る前から早速命を狙われる。

そして舞台は、地球の裏側のジャングルへと移る。
決して、オハイオ州コロンバスの公園などでは無いのだ!(笑)

とにかく忍者が神出鬼没で、どこからともなく現れる!
でも気配で振り返ると居ない?という、志村後ろ後ろなヤツ。

刻々と変化するプロット。
政府派遣の女性アーミー達に、無駄に撃ち殺されていく
ザコ忍者たち。(笑)

果たして、その神秘の秘宝の正体とは…!?☆


制作、脚本、監督、主演、全てウィリアム・リー。
1987年に1500ドル以下で製作。
オハイオ州立大学の学生だったリーが、キャンパス等で撮影。

スーパー8での無音声撮影に、リー自身が一人多役で吹替え
過剰なナレーションで強引に整合を図ろうとしている努力が
見られる。

ナイフ、手裏剣、ヌンチャク等の武器は、可能な限り本物を使用
(!)という、意味あるのかどうか良く解らない、妙なこだわり。

主演のリーをはじめ、多くのキャストが
黒人や、強い女性である事も注目点。

70年代後半にはハリウッドもブラックスプロイテーションを
撤退しており、売り込みには相当苦労した模様。

80年代の電子音楽。キラーファイティングテーマ曲。

「8分毎に、観客の注意を引きつける何かが起こらなければ
ならない」
というルール。

カメラを回している時の真摯な熱量野心的な高揚感
伝わるだろうか?
楽しめるかどうかはそれに掛かっていると思う。☆

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