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『呪(のろい)』(2013)【海外映画の中の“日本”】

“日本”成分が味わい深かった『JUKAI 樹海』
好きなので、似た様な題材のコレを。
あの感動よもう一度!と観てみたら、
超スタンダードなヤツだった。

“ガイジンが樹海に入ったら、みんなユーレーに殺された”

←と、そのまんまだ。とにかく分かり易くて観易い。♪
ていうか、ジャケに堂々とオチがネタバレされている。☆(笑)

二か月前に自殺した母の遺体を探しに行く道中を、
山梨大学の友人達とドキュメンタリー撮影するという、
“如何にも”な話。

ハロウィーン施餓鬼を行い、母の魂を供養する為に…。
…そう、今夜でないと母が成仏できないのだ!
何故かはだが、とにかくそうなのだ!☆

勿体ぶるコトも無く、開始10分で早速ユーレー登場
樹海にすら入ってなく、まだ車道なのにいきなりだよ?

樹に打たれたワラ人形首吊り死体ミイラ
チラチラ見せてくる怪奇現象

電話しようとすると、弾け飛んで、地中に引き込まれる
スマホ
がお気に入り。♪

そして…
―――出たッ!!海外製作の樹海ホラー名物、
青木ヶ原存在しないはずの“川”!!

惨殺のバリエーションも豊富で楽しめる。
髪の毛での牛裂きは、なかなかインパクトあった。☆

特に、あの警官がイイ味を出していて素晴らしい。♪
EXILEの小林直己!?と思ってたら、どうも違うらしい。(笑)
不穏さを漂わせながら、カタコト日本語で主人公らを訝しむ。

警官の、死体の扱いがひどい。
チャック締めの死体袋に入れて担架で運ばれるとかじゃなく、
シーツとロープ雑にぐるぐる巻きで引っ掴まれる感じ。

暴れる主人公らをスタンガンで気絶させて不当に拘束し、
「お前達には施餓鬼より厄払いが必要だ」
と、暗い死体置場に縛り付けて放置するのだ。

←←←見たか世界よ、これが日本警察だッ!!

主人公らを散々犯罪者扱いしていて、自分が襲われたら
「タスケテ!!オネガイ!!」
とか、分かり易すぎる(笑)

それにしてもあの、樹海の真っ只中にポツンとある
派出所って何なん?
こんなトコ、自分なら絶対左遷されたくないな…。☆

絵はがきに書かれた遺書の字が、どう見ても
ニホンゴでは無い
グロンギ語の様に法則があるのだろうか?
誰か解読して(笑)

…結論、『JUKAI 樹海』の方がオモロイ。
“日本”成分がまだまだ足りん!
ぬるいッ!砂糖も多いッ!!

♪きらきら ひかる♪
♪おそらの ほしよ…♪

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