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『トラ・トラ・トラ!』(1970)【海外映画の中の“日本”】

アメリカ側の、ホームコメディ並のマヌケさのお陰で、
日本軍の駒がジワジワと進められていく。

「こんな所に戦闘機を固めて、空襲されたら一溜まりも無いぞ!」
「いや、指示ですから…」

「おい、誰も居ないのか!?」
「今日は半ドンで帰りました」

←アメリカ人のセリフ訳に、“半ドン”を当てるセンスが
素晴らしい。☆

そして、遂にその牙を剥き出し襲い掛かる、
田村高廣率いる日本軍爆撃隊

アメリカが完膚無きまでに叩きのめされたままの形で、
「俺達の戦いはこれからだ!」
と、作品は幕を閉じる。

『パール・ハーバー』(2001)での、
ドーリットル東京大空襲の様なリベンジも描かれず。
…え?イイのかこれで!?☆

ベトナム戦争当時のアメリカで、米軍協力のもと、
良くこんなの製作、公開できたね。

野村大使の居たたまれなさが何とも言えなかった。

あと、日本側描写の場面時に流れる、
わずかに和風っぽいBGMが良い。

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