『黒船』(1958)【海外映画の中の“日本”】
ペリー来航から2年の1856年。
初の米国総領事となったタウンゼント・ハリスと、
彼を支え続けた、唐人お吉の物語。
ジョン・ウェインといえば、西部劇や戦争映画の
イメージだけど、今作は趣きが違うね。
冷遇を受けながらも、時には拳で、泥にまみれ、
疫病とも闘いながら、人々の心を動かし、
ついには将軍家定に謁見して、条約を締結する。
全編日本ロケという事で、特に奇抜な日本描写が
見られなかったのは残念だった。
ひとつ挙げるとすれば、劇中でお吉が歌う
『叱られて』や『通りゃんせ』。
これらって大正期に発表された曲じゃ
なかったっけ…?
―――そしてやっぱり出た、ハラキリ!
どうやらコレ無しだと納得がいかんらしいな、
アメリカ人は。(笑)
Wiki情報によると、ハリスは生涯独身・童貞を
貫いたそうで、お吉は3日で解雇されたとか。
夢の無い話やなぁ…。☆
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