『ヤクザプリンセス』(2021)【海外映画の中の“日本”】
「ムラマサにヤラれたんか…?ヘァーッハッハッハッ!!」
冒頭、“OSAKA,JAPAN”!バックには金閣寺!(笑)
『ニンジャII・修羅ノ章』冒頭、“TOKYO,JAPAN”への
オマージュである事は明白だ。
世界文化遺産の庭園で、血が飛び散る!
火が放たれる!!
この作品において特筆すベきは何と言っても、
日本人のセンスではむしろ到達し得ない様な、
ワンダーなイメージ日本描写。
淡く赤い照明に彩られた、接待飲食店っぽい
妖しげな剣道場。
パンキッシュな、大阪の夜の繁華街。
そしてあの、スタイリッシュな
鎧のディスプレイ…!☆
海外映画の日本描写における定番カラー、
ピンク紫で魔洗練された、日本美の境地。♪
手書きで写真付きの墓石だけは、ちょっと
違うなと思ったけど。
さて本作で注目の俳優は、伊原剛志も良いが、
それより何と言っても、尾崎英二郎。
『硫黄島からの手紙』でも共演した二人が、
今回は“狂宴”だ!
続けて観ると、おっさん味の渋みとコクが増すこと
請け合いである。♪
「バタバタバタバタ、バタバタバタバタ…!♪」
指を頭上でくるくる回してヘリコプターごっこに興じる、
お茶目でアブない英二郎。(笑)
お前らみんな日本人なんやから日本語でしゃベれや!
と思わず言いたくなるが、あくまで“洋画”である事に
意味があるのだ。☆
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