『禁じ手』(1989)【海外映画の中の“日本”】
俺達のマンダムな兄貴、漢・チャールズ・ブロンソンが、
ファッキンなジャプニィヅ共にブチ切れるぞ!!☆
日本人の女子中学生が売春組織の餌食となり、
ヤク中で死んでしまうという、ショッキングな展開。☆
バブルで勢い付いた日本への曲解描写にも
拍車が掛かってたのかな。
日本公開が見送られたってのも理解できなくもない。
アメリカ人からビジネスマナーを学ぶ、
どことなく怪しい、眼鏡の“日本人”。
庭園つきの立派な日本家屋の自宅に帰ると、
妻に浮気を追求されるが、
「お前では満足できんのじゃ!」
と屈服させるのだ。ひどい…。
日本では、満員電車での痴漢は当たり前。
やられた被害女性はただグッタリと泣き寝入り。
俺達のブロンソン兄貴も、今回は
ファッキン・ジャプニィヅ!!なワイルド刑事。
ロスの高級ホテルにたむろする、着物姿の
バブリィな日本人連中に対し、
「―――早よ車どけんかいワレ!!」
とブチ切れるのだ。☆
沸点の低さ、無茶ぶりも健在だが、68歳という
年齢からか、少々控え目な感は否めない。
てか、あっちの警察の定年ってどうなってんの?
しかしながら、火薬量の多さや、ヒアブクレーンでの
大暴れなどに助けられて、ブロンソン映画としては
満足のいくアクションと勇姿を見せてくれている。
タイトルになっている“禁じ手”とは、
「ビジネスシーンにおけるNGの話題」
と劇中で言われているが、本作において
真に意味する所は…
「ブロンソンの逆鱗に触れる、禁断の愚行」
という事で間違いないだろう。☆
この時期の多くのアメリカ人が日本の急成長に感じていた、
ある種の危惧に対する牽制の意味もあったのだろうか…?
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