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『眠狂四郎 殺法帖』(1963)【忍者映画】

作品ごとに性格が微妙に異なる、
市川雷蔵版・眠狂四郎。

今作は、一作目という事で、
キャラ設定模索の時期でもあったのか、
自由人っぽさが出てるね。

いつ遠山の金さんみたいに
江戸弁が飛び出すかと思ったよ。(笑)
以降のシリーズでは絶対出てこない
高笑い。勿論、基本はニヒルだけど。

状況がどう転ぶか、自分自身が
どう動くかさえも俯瞰している模様。☆

ただそこには、彼自身の中で
譲れない信条が存在し、許せない
敵とみなした者は、容赦無く斬る!

そして迎える、ワカトミとの最終決戦!
無想正宗が繰り出す円月殺法か!?
それとも、モッサリ少林寺拳法か!?(笑)

…う~ん、やっぱり『女妖剣』以降の
「ススゥー…ッ」と影を引く神秘的な
ストロボ効果のカッコイイ円月殺法を
見てしまうと、断然緊張感に欠ける…。

ラストの、
激情を込めた狂四郎の吐露は、
その後に続くテーマのひとつだね。

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