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『太陽にかける橋 (Bridge to the Sun)』(1961)【海外映画の中の“日本”】

実話を基にした、感動のベストセラーの映画化。
主演は、キャロル・ベイカーと、
『ダイ・ハード』のジェームズ繁田丹波哲郎も出てる。

日米間結婚の苦難を描く作品では、山口淑子出演の
『東は東』(1951)があるけど、
“大戦中”と“大戦後”という所から事情が大きく違うね。

冒頭の、立食パーティで口紅を塗り直してて、
おでんの中にポチャッと落っことすベイカー見て
もう観るのヤメようかと思った。何考えとんじゃ!

使えもしない箸で一生懸命掬い上げようとするベイカーに
会話を交えながらさり気なくスッと口紅を取ってあげる
紳士なジェームズに免じて、鑑賞続行。♪

なるほど、日本側視点に立っている日米開戦の物語は、
この時代の作品としてはまだ珍しいかな?

日本の描かれ方も、日本でのロケや、丹波哲郎ら
日本人俳優起用などで、かなり正確に作られてるのは感心。

あと、特撮を使った市街大空襲シーンにも
力が入っていて、なかなか真に迫る物があった。

その一方で、日本で左ハンドルの車だったり、
服装や髪型が20年先を行ってたり。
まぁ、21世紀人にはどっちでも判らないと思うけど?(笑)

とにかくもう、ラストシーンの切なさときたら…。(泣)

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