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『変身忍者 嵐 怪奇!死人ふくろう!!』(1972)【忍者映画】

第6話のブローアップ劇場版。

血車党は、寺の墓から
死体をゾンビとして蘇らせる…!

死後一日目の人間の目と心臓。
死後二日目の人間の腕とはらわた。
死後三日目の人間の骨と皮膚。


それぞれのパーツを使用し、
今までに無い、最強の化身忍者
(要は改造人間)を作り上げたのだ。

血の滴る真新しい肉を好み、
夜の世界を支配する、
フクロウの魂を乗り移らせた化身忍者、
“死人(しびと)ふくろう”の誕生だ!

その体内に流れる“死人血液”で
人々を病にする、恐ろしいヤツだ…!

←←
…えっ?チョイ待て。
ゾンビにする必要あったんかい?
死体のままパーツ取りすれば良くね?(笑)

敵の作戦も決して低い偏差値では無く、
死人ふくろうの技も強力だった。
もし普通の展開なら、ハヤテ達も
為す術が無かっただろう。

「ガキの食い意地」
「ガキの不自然な寝言」によって、
都合良い円滑展開を可能にしたのだッ!

70年代特撮ヒーロー特有の、何か。
視聴者はどうせガキ共だと思って、
完全にナメ切ってるよね。
脚本担当の伊上勝先生!ぶはは☆(笑)


…まぁぶっちゃけ、我々の周りは皆
『ライオン丸』派
だった。(笑)
再放送もよくやってたし。

近所の総合市場にライオン丸が来た時は、
地域中の子供がワンサと押し寄せ
どエライ大盛況となったそうな。☆
(私は行ってないんだけど)

一方、『嵐』は初放送時から
『ウルトラマンA』の裏という不遇。
再放送の機会にもあまり恵まれず、
我々の周りでは浸透度イマイチだね。

牧冬吉演じるタツマキなんて、
みんな「白影」「白影」言ってて、
誰も「タツマキ」言って無かったし。(笑)

本作のラスボスとして登場する、
天本英世演じる大魔王サタンもそう。
死神博士があまりにも強烈だったんで、
その後の『ガンバロン』や『マシンマン』
でも、みんな「死神博士」言ってた。

ともあれ、テコ入れも失敗し、
不遇に終わった感の『嵐』だけど、
後半の西洋妖怪編のテイストは、後の
『超人ビビューン』に受け継がれてるね。

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