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『ピクチャーブライド』(1994)【海外映画の中の“日本”】

何人もの方がレビューしておられる様に、
まさしく “ザ・大学講義用ビデオ”
日本人ウェルカムな現在のハワイは、
先人の過酷な苦労の上にあるのだと教えてくれる。

映画としてのエンタメ度に期待はできないけど、
個人的には、所々に萌えポイントが存在。♪

年齢詐称に騙され、40過ぎの中年に嫁いできた
写真花嫁(ピクチャ・ブライド)、工藤夕貴
あの叔母も大概な腹黒やな…。

あの、何かの間違いでは…?
最近の写真が無かったもので…。
このオッサン……!
「…あれは幽霊たい。みんな、お前ば歓迎しにきちょったい…♪(ニヤリ)」

“ナンバー・3-9-3-9”
それが、農作業従事者として夕貴が呼ばれる名だ。
安い給料で散々こき使われる毎日が始まる。
金を稼いで日本に帰ると公言し、洗濯のバイトまで掛け持つ。

『ベスト・キッド2』でクミコを演じたタムリン・トミタと、
俺達のケイリー=ヒロユキ・タガワが夫婦だぞ!

「ハァ…、またコロッケ?」

♪今日もコロッケ 明日もコロッケ♪
♪いつも年がら年中 コロッケコロッケ♪

ケイリー達が酔っ払いながら歌う『コロッケの唄』
五月みどりでもなければ、やよいちゃんでもない。
杵屋佐喜の長唄でもないぞ。
劇中当時にヒットした、オリジナルの大正歌謡だ!♪

いきなりミフネが登場、活動写真の弁士をやる。
この頃はもう体調が良くなかったんだね。

夕貴を「幽霊みたい!」とか言ってたタムりん、
終盤で自分が幽霊になっちゃう。
唐突なスピリチュアル要素による、安定した収束?不時着?
何も言わず飲み下すべし。

観る前は、ストックホルム症候群?とか、色々と
負をイメージする言葉が頭を過ったけど…
観終わった後も、何だか拭えないな。☆

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