『福田村事件』(2023)【新作映画】

微力ながら、クラウドファンディング支援させて頂きました。

「エンタメだと思って観に来て下さい。
そんなに堅苦しい映画じゃないですから」
と、ラジオ番組で森達也監督はおっしゃってましたが…

…硬直。閉口。ズゥ～ンとくるヤツでした。
生々しい流血。ズルズルと引きずられる死体…！

「お前はデモクラシィに見捨てられたんだ」

関東大震災の発生年であると共に、
水平社宣言の翌年という側面も。
(香川県地方にはまだ支部が出来てなかったらしいけど)

なんかキャスティング見ると『菊とギロチン』ぽいね。
関東大震災直後の閉塞感、というのも共通点。

人妻達とのセッ久に興じる東出昌大の役どころは、
どう見ても役者本人をいじってるとしか思えない。☆

木竜麻生の演じる記者には大正感が無かったな。
100年後の現在と違わなくない？

しかし何と言っても、瑛太。
衝撃だった。彼が全て持って逝ったね。
信義少年役の生駒星汰くんも良かった。

あと、一応主人公の井浦新。彼の背景について
鑑賞前の予習がなかったら「？」が後半以降まで
ずぅっと続いてたところだった。

…いや、そもそも。個人的な意見として、この映画は
無名の実力派俳優を揃えて撮ってほしかった。
ラジオも無い時代の片田舎にあんな豪華キャストが
集結すると、ある種の安心感が出てしまう。

朝鮮飴は、今の時代にこそウケるんじゃないかな？
結構、グミの食感に近いし。
(劇中のヤツは硬いチョークみたいだったけど)

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