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『Destination Tokyo』(1943)【海外映画の中の“日本”】

ドーリットル空襲に先立ち、現地の気象情報等の
データ入手の為、東京湾からの潜入を図る、
潜水艦クルーの物語。

同時期、類似題材の『パープル・ハート』
『東京上空三十秒』に比べると、日本の鬼畜感
だいぶ薄い
むしろ、恐るるには足りない、専制主義に扇動された
哀れな犠牲者、といった憐憫目線

潜水艦内というワンシチュで、長い航路中、
個性的なキャラ達が物語を紡いでいく。

劇中、艦内で行われた、若者の虫垂炎の手術は、
実際にあったエピソードに基づいている。

戦時中に作られた戦争映画としては
評価が高い部類に入るけど、その分
ツッコミ所もかなり多いみたい。

上陸した部隊が、自軍に無線を飛ばす際、
敵に傍聴された時の事を考慮し、“日本語”で話す。☆

…いや、そんなカタコト日本語チョンバレやと思うけど…。

翌年の『東京上空三十秒』でもそうだが、
東京湾に突入した編隊を海岸線でドォーンと出迎える富士山
というのが、ひとつの象徴になってる様だね。

だが、そこに立ち塞がるのは…ビッシリの機雷ゾーン
その突破の仕方がまた面白い。潜水艦ってスゴイね。☆

当時の海軍は、この映画を訓練用フィルムとして
使用したらしいけど、大丈夫やったんかいな…?!

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