見出し画像

アムステルダム前篇|DAY49,50

アムステルダムは私にとって初めての北欧以外のヨーロッパの都市!これまで思っていたヨーロッパの都市のイメージが塗り替えられる新鮮な経験をたくさんした!

概要

1日目(10/17(月))
・19:00 Schiphol Airport到着(ほぼ定刻)

2日目(10/18(火))
・午前中              友人寮でオンライン授業
・14:00-14:30   Amsterdam Centraal駅(アムステルダム中央駅)周辺散策
・14:30-15:30   ランチ@Loetje Centraal
・15:30-17:30    ADAM LOOKOUT(展望台)&周辺散策
・17:30-18:30    ダム広場周辺散策
・18:30-19:30    飾り窓エリア散策
・20:00       ディナー@Fou Fow Udon

1日目

Schiphol Airport到着

アムステルダム到着の日は夜に着いたので、そのまま高校同期でアムステルダムに留学中の友達の寮に移動。一人旅は気楽だから好きだけど、夜知らない場所のホテルに一人で泊まるのはやっぱり不安はあるし寂しいから、行った先で友達が泊めてくれるのは本当に心強くてありがたい…。
その子から「スキポールは噂ほど大変なことになってないとは思う」って連絡をもらっていたんだけど、恐縮ながらその噂をそもそも存じ上げず()スキポール空港はヨーロッパでは結構大きなハブ空港なので、コロナ後に空港の人員不足でロストバゲージが結構大変なことになっていたそうで。私は手荷物しかなかったから影響なかったけど、その残骸がまだ残ってました。

ロストバゲージと思われるたくさんの荷物たち

早速木靴がお出迎えしてくれて、一気にオランダに来た実感が湧いてくる!

木靴のモニュメントとチューリップの球根で早速オランダ気分に!


スキポール空港から移動するのに使ったSprinterという電車の車内は新しくて綺麗だった!アムステルダムは治安が良くないっていう話を聞いていたんだけど、確かに移民が多いなとは思いつつも、まったく怖い思いをすることはなく友達の寮の最寄りに到着。

持つべきは着いてすぐ冷蔵庫からハイネケン出してくれる友!!(笑)

今回お邪魔したその子とは中高6年間で1度も同じクラスになったことなかったのに、留学先で会ってみたらものすごく話が弾んで初日からめちゃくちゃ夜ふかし(笑)彼女は理系だけど、サステナビリティに関心があってそれがアムステルダムに来た理由のひとつらしく、アプローチは違いつつも留学に来た目的が似ていて日本と留学先を比べて感じることとか話し合えてものすごく勉強になったし、留学先でまた1人同じ志を持った仲間に出会えたことがめちゃくちゃ嬉しかった。アムステルダムに行く前にオランダの人種の多様性の話や、他の地域と比べたアムステルダムの特徴を聞けたのも翌日以降現地を見るヒントになってすごくありがたかった。現地で生活してる人と話せるってものすごく貴重な機会だなって思った!

2日目

さあ張り切ってアムステルダム1日目!!。。と思いきや、その日の午前中はオンラインで日本の大学のゼミ(^^;)なんかこういうのって早く終わってほしい日に限って長引くよね。

Amsterdam Centraal駅周辺散策
というわけで無事にゼミを終え、お昼過ぎにAmsterdam Centraal Station(アムステルダム中央駅)に到着。今日はメトロで移動。これまたバリアフリーの整った車両でした。

昨日乗ったSprinter(各駅がSprinet, 急行がIntercity)は国営のNL(オランダ鉄道)、今日乗ったメトロやバス・トラムは市営のGVB(アムステルダム市営交通会社)によって運営されている電車。オランダは日本やドイツと並んで鉄道密度の高い国だそうで、四大都市と言われるアムステルダム・ロッテルダム・ハーグ・ユトレヒトの間を結ぶ鉄道や、アムステルダムとベルギー・パリを結ぶThalysという鉄道など、市内・長距離移動ともに鉄道がとても発達しているんだそう。

https://ja.wikipedia.org/wiki/オランダ鉄道#列車の種類
https://ja.wikipedia.org/wiki/アムステルダム市営交通会社

駅から外に出た瞬間、あまりの通りの活気にびっくり!!こんなに人がいる駅は日本を出てから初めてだし、色んな人種や風貌の人が歩いていたり、写真を撮っていたり、カフェのテラスでビール片手に談笑していたり。。。みんなすごく楽しそうで、「こんなに生き生きしてる町があるんだ!」って、この光景を目にしただけでアムステルダムが大好きになった!平日の真っ昼間にしてはのんびり過ごしてる人が多かったから、きっと地元の人だけじゃなくて観光客が大部分だったのかもしれない。とはいえ、これだけ多くの人が集まるアムステルダムはやっぱり多様な町であることに変わりはないと思う。

「多様性ってこういうことか!」って思わされる人の流れ

アムステルダムは中央駅を中心に運河が円を描いていて、その間の通りごとに住宅、ブランドショップ、お土産屋さん、ディープな屋台風レストラン。。。とお店が並んでいて雰囲気がそれぞれ違うから、ずっと歩いていても飽きることがない!運河沿いの建物は、干拓して作ったせいで土地が緩くて傾いているせいで「ダンシング」とも呼ばれらしく。特定の建物がそう呼ばれているのかと思って「探してみよう〜」と思っていたら、並んでいる建物ぜーんぶ傾いてる!!(笑)みなさん踊りまくりの町並みでした。昔は運河に面した間取りの面積で税金が決まったから細長い形の建物ばかりなのも、アムステルダムらしい町並みだね。

リアルでみたらもっとはっきり分かるけど、写真でもなお伝わるこのぐにゃっと感。
本当にダンシングハウスだ!

その日お昼に食べてみようと思っていたオランダ料理は見つけられそうになかったから、一度駅前まで戻ることに。

ランチ@Loetje Centraal

お目当てのオランダ料理はUitsmijter(アウツマイター)という、食パンみたいなパンの上に目玉焼き・ハム・チーズを乗せていただくメニュー。

チーズ乗せますか?って聞かれたけど、これチーズ食べるための料理じゃないのかね。
卵3つも乗ってたから卵がメイン?

。。。。。ってこれ、なんでオランダ料理なんだっけ???って、昨日のミートボールと同じ疑問が頭をかすめる。結構多くの国の人が「とりあえずあるものでご飯作ろう」ってなったらできるメニューな気が。。調べてみると元はドイツから入ってきたメニューみたい。でもオランダもチーズの生産が盛んだから、その意味でオランダらしいのかな?卵3つの威力は見た目以上でめちゃくちゃお腹いっぱいになりました。
運河沿いのレストランで雰囲気はばっちりだったけど、トイレが有料!北欧でトイレ有料に出会ったことはほぼなかったけど、オランダはトイレ有料は結構当たり前みたいですね。

結構道沿いのお店はテラス席賑わってるけど、なぜか雰囲気抜群のこのお店は誰もいなかった

ADAM LOOKOUT(展望台)&周辺散策

お腹も満たされたところで、Amsterdam Noordと呼ばれる地域にあるADAM LOOKOUTという展望台に向かうことに。地図で見るとよく分かるんだけど、ここから見下ろすと、中央駅を中心に運河が広がっている様子が見渡せる最高のロケーション。

上空からは無理でも、このロケーションで運河を見渡せるのは超嬉しい!

となるとアムステルダム中央駅の対岸に渡る必要があるんだけど、なんと橋ではなく無料の渡し船が使われていた!!数分おきに無料で出ている渡し船に自転車を押した人たちが一気に乗り降りする様子は圧巻だった!

アムステル中央駅直結の渡し船乗り場。さすが自転車大国、すごい数の自転車!

展望台から見るとNoordの方は比較的新しいマンションが多いなって思った。

中央駅周辺のダンシングハウスエリア(勝手に名付けんな)と違って新しいマンションが多い感じ。

あとアムステルダムはそこまで緑が多いっていうイメージはなかったんだけど、高いところから見てみるとこれまで行った場所の中で1番緑が多かった気がする!降りてから行ってみると、これまた川沿いの街路樹か公園のようです。

こんもりした緑のエリアがたくさん!
近くで見た感じ①
近くで見た感じ②

ダム広場周辺見学

一応観光地として有名って聞いてたから行ったけど、半日道行く人の流れと展望台からの眺めに興奮しっぱなしだったから、なんか妙にあっさりしてしまったwマグナプラザっていう、昔郵便局だった建物を使っている有名なデパートがあるんだけどお店ほとんど入ってなかったし。でも外から見たら「カーリングの石?」って思って気になって行ってみたお店がチーズ屋さんだったのはなかなか楽しかった(笑)

これ全部チーズ!!アムステルダムから離れると酪農が盛んなオランダらしい光景。
ダム広場とアムステルダム王宮。待ち合わせ場所として片目で見学しました(スミマセン)。

飾り窓エリア散策

そして夜は飾り窓地区と呼ばれる、いわゆる麻薬・風俗合法地区へ。ここは夜は1人では危ないから近づかない方が良いって観光ガイドに書かれていたんだけど、地元の学生と行ったことあるからっていって友達が一緒に行ってくれることになったので訪れてみることに。日本では絶対経験できないからちょっとワクワク。

麻薬について:
オランダでは大麻、マジックトリュフ、ペヨーテなど、中毒性の低いいわゆるソフトドラッグの販売・使用が認められています。もちろん売り方や使用方法には制限があって、一般にドラッグを販売しているお店は一般に「コーヒーショップ」と言われるそう。普通のコーヒーを売っているお店は「カフェ」と区別して呼ばれるので、知らずにうっかり間違えて入ると大変!
オランダ政府の考え方としては、自分の健康は自分で守るっていうのが基本としてあって、そのうえで正しく活用すれば逆に自殺の防止や痛み止めとしても有効だよねっていうスタンス。
あとは全てのドラッグを禁止するとかえって水面下で危険なやり取りが起きてしまうリスクが高まるから、だったら一定程度は認めてその範囲内に留められるようにしようっていう考え。これは元々貿易港として栄えた歴史的背景も大きく影響していて、海外からあらゆるものが入ってくる状況で全てのドラッグの使用を禁止することはできなかったから、だったらある程度は認めるけどその範囲内にとどめてね、っていう立場を取ってきたんだろうね。

https://www.amsterdam.info/drugs/

売春について:
ドラッグと違って、売春はオランダ全土ではなく限られたエリアの中だけで認められている行為。この飾り窓地区にあるRed Light Streetと呼ばれる通りはオランダの中でも最大の売春合法地区。
ややかなり昔まで遡り、15世紀ごろまでは売春は禁止されていなかったそう。ただ売春婦の地位はもちろん低くて、売春が「禁止されていない」というよりは法律によって「保護されていない」という方が恐らく適切で、無法地帯的な感じだったんじゃないかと。
段々とキリスト教的な考え方や階級意識が生まれると、売春婦を社会的に地位が低い存在として排除しようとする動きが出てきて取り締まりが行われるように。
元々はオランダ国内の貧困層やベルギーやドイツなどの近くの国出身の売春婦が多かったけど、戦後になってアジアや東欧からも売春婦が入ってくるように。それで数が増えたからかここははっきり分からないけど、各州で売春を認める動きが見られるようになっていく。これもさっきのドラッグと同じで、規制を緩めることで逆に際限ない違法行為を減らそうっていう考え方に基づいた判断。ただそれでも売春婦に対する暴力的・差別的な行為は増える一方で、結果的に売春宿の数を減らそうという方針に進んできているみたい。
こうやって見てみると売春っていう問題だけじゃなくて、社会的階級、宗教、人口移動…色んな問題が絡まってるんだなあってことを改めて実感させられます。

https://en.wikipedia.org/wiki/Prostitution_in_the_Netherlands

日中も何度か感じることがあったけど、通り歩くとドラッグの匂いをものすごく感じる。。。!特にコーヒーショップの周りは、小さなジップロックを持った人とそこから漂う独特の薬の香りで、これまで全く知らなかった世界を見た気がした。でも無理やり客引きされたりイッっちゃってる人に絡まれたりすることは1度もなく、どちらかというとお酒を飲んだりタバコを吸ったりするのに近い感じで友達とかカップルで一緒に薬を吸ってる人が多かったから、まさにオランダ政府の方針通りみんな自分でコントロールしながらうまくドラッグと付き合ってるのかなって感じもした。
売春が合法なRed Light Streetの名前は、売春婦が赤いライトで縁取られたショーウィンドウから通りを歩く人達を誘い込もうとアピールしてくる様子からつけられたもの。カーテンが閉まっている窓は取り込み中ということ。売春婦がみんなとっても美ボディで、いかがわしい雰囲気はあんまり感じないね~って話してた。あとこの通り歩いてるのは以外にもカップルとか老夫婦とかも多かったりして、風俗の位置づけが日本よりもっとオープンで娯楽的な位置づけに近いのかなとも思った。

ディナー@Fou Fow Udon

2日目の最後はヨーロッパで初めての和食レストラン!どの国でもめちゃくちゃ見かける寿司ではなく、初めての和食はうどん!私は愛媛出身でうどんには厳しい方だと思うけど、それでも満足できるくらいコシのある麺と出汁の聞いたぶっかけだれでした(キノコ嫌いなのにめちゃくちゃ椎茸出汁だったのは結構萎えた)。

お値段は張るけど、香川うどんに張り合える美味しさ!

アムステルダム前篇はここにて終了。
後篇もぜひご覧ください!^^
Tot zients!(オランダ語でバイバイ!)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?