見出し画像

「13歳からのアート思考」が表現する勇気をくれた

『「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考』は、

「良いものを作らないと意味がない!」「話題のあの人たちのように書かないと!」と、
何かを始める前からついつい身構えてしまい、興味があっても一歩を踏み出せなかった私に表現をする勇気をくれました。

noteを始めたのも、この本を読んだことがきっかけです。同じ思いを抱えてる方に是非読んでもらいたいので、最初の投稿で紹介したいと思います。

◎何故読もうと思ったのか

10年後には、今ある仕事の半分がAIに取って代わられるとも言われている現在。AIにはない力を育むために教育の世界では今、Art(芸術)を学ぶことがとても重要だと言われています。

実際にハーバード大学の医学部では美術鑑賞など、Artに関する授業を取り入れている例もあるほどです。それほど注目されているArtについて、少しでも理解をしたいと思ったのがきっかけでした。

◎本の内容

著者の末永幸歩さんは、東京学芸大学で美術教育の研究を行うと同時に、中学・高校の美術教師として教壇に立っています。そのためか、まるで私たちが末永さんの生徒になって授業に参加しているかのように感じます。

アートに対する私達の凝り固まった考え方を、「すばらしい作品」ってどんなもの?といったような、アート思考に関する6つの問いを通して丁寧にほぐしてくれます。

それぞれのパートでは、私のように芸術に疎い人でも知っているようなアーティストや作品が、アートの概念にどういった影響を与えたのかを知ることもできます。

6つの授業を終えた後には、自分でもびっくりするほどアートに対する考え方が激変する感覚を味わえるはずです。

◎心に留めたい言葉

★アート思考とは「自分の内側にある興味をもとに自分のものの見方で世界をとらえ、自分なりの探求をし続けること」

本の序盤、オリエンテーションの章に出てくるこの言葉を目にした時、まだその意味を正しく理解できていなかったのですが、不思議とワクワクする感覚が自分の中に生まれていました。

その後6つの問いに対して自分なりの答えを見つけ、アートに対する見方が変わったなと実感した後、エピローグで再びこの言葉が出てきます。

その時にこの本は私にとって、この言葉のもつ意味を深く理解し、表現する勇気を得るためのものだったんだと感動したのを覚えています。

◎まとめ

本の中でアートを植物に例える場面があります。地表に出ている花が作品だとすると、目に見えない根本には大きな「興味のタネ」があり、そしてそこから無数にのびる「探求の根」が生えている。

アートの本質的な部分を占めるのは実は目に見える花ではなく、地表に出ていない「興味のタネ」と「探求の根」の部分、つまり作品が生み出される過程の方だと著者の末永さんはいっていました。

こうして文章を書く時も、どんなものができたかと考えすぎずに、書き上げる過程で自分の心や頭の中に生まれた興味や探究心の方を大事にしようと思えば、勇気を持って表現していけるような気がしました。

そんな気持ちでこれからも、少しずつ投稿をしていければと思います。

この記事が参加している募集

読書感想文

人生を変えた一冊

読んでくださりありがとうございました😊 ほんの1ミリでも良いので、あなたの行動や考えに影響があれば嬉しいです。