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オススメ本「世界一やさしい『やりたいこと』の見つけ方」

自己啓発本を読むのが結構好きな私ですが、特にこれは良かった、と思う本に出会ったのでご紹介します。

「世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方 ~人生のモヤモヤから解放される自己理解メソッド」(八木仁平  著)という本です。

何についての本なのかは、タイトルから一目瞭然ですよね。

「これは書き留めておきたい」という名言はたくさんあったのですが、いくつかご紹介します。

1.やりたいこと探しに関する「間違い」

やりたいことを探すときによくある間違い、勘違いについて5つポイントが挙げられていました。(この本を「読む」のではなく、Audibleで「聞いて」いたので、表現は抜粋ではありません。私のメモベースの表現となっている点、ご了承ください。Audibleでなく、手元に持っておきたい本だと終わってから思いました…!)

① ×「やりたいこと」は一生続けられることでなければならない。
  ○ 今やりたいことをやるので良い。変化の激しい時代である。

② ×「やりたいこと」に出会ったときには運命的な感覚がある。
  ○「やりたいこと」はどこかに存在するのではなく、試行錯誤しながら 
   育てる
もの。楽しいだけの仕事は無い。

③ ×「やりたいこと」は人のために役立つ事、立派な事であるべき。
  ○ あなたが興味を持ったように、誰かがそのことに興味を持つはず。

④ ×「やりたいこと」を見つけるにはたくさん行動するしかない。
  ○ 選択肢を増やすのではなく、自己理解を通して選択基準を磨こう

⑤ ×「やりたいこと」が仕事にならない。
  ○ あなたの「やりたいこと」を既に仕事にしている人はいて、実現手 
    段は存在
している。そこから学ぼう。

「やりたいこと」探しをしている方、どこか心当たりはありませんか。私はアリアリでした。

「やりたいこと」は天から降ってはこないんですね、多くの人の場合。

「これがやりたいかも?」と思っても、確信を持てない。本当にやりたいことなら確信を持てるのでは?と不安になる。こんなサイクルありませんか?

でも大丈夫。運命的な感覚を持てる人の方が少ないし、一生続ける覚悟を持って始めなければいけないものでもない。育てていくものだから、結果としてどんな方向にどんな形で育っていくのかも、最初から正確にはわからない。そんなもん、みたいです。^-^

2.好き×得意×大事=やりたいこと

とは言え、どうやって探すの?という疑問にも、この本は丁寧に答えてくれています。

「好きなこと」かつ「得意なこと」かつ「大事なこと」で重なるところが「やりたいこと」だと言います。

「好き」「得意」「大事」のそれぞれをどのように探していくのか。それが大変なんだよー、と思いますよね。でも、それら探しについても細かい手法が事例とともに紹介されているので、自分自身についてワークをしてみたい、という人にも親切な作りとなっていると思います。

私もいつか仲間とやってみたいと思いました。こういうのは、一人でやるのも良いですが、人と共有しながら進めるのも発見がありそうですよね。

3.「未来のために生きる」をいつまで続けるの?

本の中で著者はこのように言っています。

「未来のために生きる」ということをいつまで続けるの?
「いつか役に立つだろう」という発想から「今やること」を決めない。
成功とは、今この瞬間を自分らしく充実して生きること。
「自分らしく生きる」のは誰にでもできること。

真面目な人、自分の人生についてよく考えている人こそ、「これをやっておいたら、いつか何かの役に立つだろう」と考えて行動することが多々あるように思います。

それもそのはず。

物心つく頃に入学する小学校から、最後の最後の大学まで、「これを学んでおいたら、将来役に立つからね」と言われ続けて、勉強し続けるというのが教育システムです。

この資格を取っておいたら良いことあるかな、何かに役に立つかな、と考えてなんとな~く勉強したりしていたなぁ、と思います。

「自分のやりたいことはこれだ!」(=これだけだ!)と早くから自分の進路や選択肢を狭めてしまうことも弊害が大きいと思うので、幅広に可能性を考えて備えておくのは悪いことだとは思いません。特に学生のうちは。

でも、いつまでもこの思考を続けているうちに、人生折り返し地点なんてことも…。

「いつかの将来」っていつ来るの?本当に来るの?

よく仕事で「緊急なものではなく、重要なものに取り組みなさい。」と言いますが、まさに「自己理解して本当に自分がやりたいことを見つける」って緊急ではないけど重要なこと。

そんな自己理解について、とっても考えさせられる本でした。



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