いずれ取り壊される「イエ」を出る
今の家は、地元から一緒に上京したナナ。
そのナナを送ってからお迎えし、怒涛の後に送り出したユウナ。
ユウナが居ながらも、何かに導かれるようにお迎えしたハル。
私が今まで一緒に過ごしてきた3匹の猫たち全ての思い出に関わる場所。
この家は私が出た後、取り壊される。
私がこの家で過ごす最後の日は、
この家にとっても、「家」として人が住む最後の日。
この日を境に、この家は記号としての「イエ」となり、
私を最後の主としてその役目を終える。
つまり
この場所に刻まれた3匹の猫たちと私の思い出は、
次の誰かによって上書きされることはない。
いずれ取り壊されるその時、そのまま昇華される。
たくさんの思い出をありがとう。
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