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500字本紹介 #2 外山滋比古『思考の整理学』~生きるを解説する本~

私たちは思考を使わないときなんてない。生きることは考えることと言ってもいいだろう。だからこそ、小さい頃から親や先生に思考を促され、私たちは何かについて考えたり、考えさせられたりしてきた。ところが、肝心な「思考の方法」を教えてもらっていない。
この本では、その漠然と義務付けるられた「思考」という生きるために必要な根本的な要素を丁寧に説明しています。
以下に、説明されている内容をかいつまんで記す。

学校教育における思考 学生の思考のあるべき姿を説きます。
思考のコツ どうすればアイデアが生まれるのかなどについて述べられています。
芸術における思考 文学を取り上げてその中に流れる思考を解説します。
ノートで思考 ノートで自分の思考を研ぎ澄ませる方法について書かれています。
対話と思考 一個人内で完結する思考だけでなく複数の人と関わる中における思考についても語られています。

これだけみても本に収められている内容の多様さがわかります。
この一冊を読むだけで、ぼやけていた私たちの思考は、意義や仕組み、性質を理解した上での思考に変化する。そうなれば生きること(思考)がより明瞭になるでしょう。つまり、この本は生きるを解説しているのです。

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