見出し画像

どういう時に人はストレスを感じるのか?【お金をかけずに健康長寿4】

人生100年時代、お金をかけずに健康長寿&アンチエイジングを実践し、いつまでも元気な生き方を始めてみませんか?


前回は「老けるストレス」と「若返るストレス」について述べましたが、

ところで、人はどういう時に「ストレス」を感じてしまう(もしくは「イラっと」する)のでしょうか?

 

  • 急いでいるのにバスが時間通りに来なかった。

  • 思ったよりもテストの結果が悪かった。

  • 半年前から楽しみにしていたイベントが台風のために中止になってしまった。

  • クレジットカードの請求書に記載されている額が思った以上に高額だった。

 

といったように、普段の日常においては、自分の思い通りに物事が進まなかった時や、これまでの経験による予測が外れ、予想外のことが起きた時ではないでしょうか?

またこのことは、気候変動をはじめとした、これまでの常識が通用しない不確実な世の中においてはなおさらです。

 

このことに関して、たとえば、精神科医の岡田尊司氏は、『うつと気分障害』のなかで、「ストレスは期待と現実のギャップから生じる」として、

ストレスとなる原因は、その人によりさまざまなのだが、その根底には、大きな共通点がある。それは、ひとことで言えば、思い通りにならない、ということである。周囲の現実と自分の期待にギャップが生じた場合に、人はストレスを感じる。そのギャップが大きいほど、ストレスも強まりやすい。つまり、予想外のことや期待はずれなことが起きたとき、あるいは、自分の思うようにコントロールできない、自分には対処できないと思ったとき、人はストレスを感じるのである。

 と述べています。そして、

 ストレスを減らすためには、自分の期待をコントロールすることが重要になる。期待は大きすぎても、小さすぎてもいけない。自分の現実にマッチした程よい期待をもつことが、ストレスとうまく付き合う秘訣なのである。

としています。

 

老化につながる余計なストレスを減らすためには、岡田氏が言うように、「自分の期待をコントロールすることが重要になる」のであり、「自分の現実にマッチした程よい期待をもつことが、ストレスとうまく付き合う秘訣」なのです。

 

そしてもうひとつストレスを減らすために大切なことは、いくら期待や予測したところで、そのことは自身の勝手な思い込みから来ていることが多いため、現実はその通りになるとは限らないということを知っておくことです。

 

つまり、何でも自分の思い通りに物事が進まないということを前提にして生活してみるのです(このことはAIを利用したとしても同じです)。

 

もしそうすることが出来れば、予測が当たったり外れたりするたび、いちいち一喜一憂しなくても済むようになるのです。

 

たとえば、近所のコンビニエンスストアにいつもは置いてあるタバコが無かったとしたら、そのことにストレスを感じたとしても、「そういうこともあり得る」と思うようにしてみるのです。


 
しかし脳は勝手にこれまでの経験則から予測を始めてしまうため、ここで私は予測や期待をするなと言いたいわけではありません。

 
プライベートのことであれビジネスであれ、日常生活のなかでもし予測や期待が外れてしまったら、そのことにストレスを感じて終わりにするのではなく、なぜ自分の予測や期待が外れてしまったのか、そのつど要因を探り、検証してみることも大切なのです。

 

以上ここまで、予想が外れる・思い通りにならないということがストレスになるということと、その対処法について述べてきました。

 

ちなみに前回の記事で、いくらアンチエイジングに固執したとしても、老いに逆らえないことがストレスになってしまえば本末転倒であると述べましたが、私たちの心の苦しみの根本には、いくら文明が発展しテクノロジーが進歩したとしても、「生老病死」が決して思い通りにならない・コントロール出来ない・避けられないということにあるのではないでしょうか。

余談ながら、このような難しい問題には、「仏教」が真摯に向き合い、解決策を導き出しているように思います。

 


ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます(^^♪


この記事が参加している募集

この経験に学べ

私のストレス解消法

もしサポートしていただいた場合は、令和の時代の真の幸福のための、より充実したコンテンツ作りに必ず役立てます。