前回の記事では、『なぜ「やる気」は長続きしないのか』(白揚社)を取り上げ、瞑想が「思いやり」を通して自制心を高めるということについて述べました。
この『なぜ「やる気」は長続きしないのか』の著者であるデイヴィッド・デステノ氏が「自制心」を高めるということに関して注目しているのは、「思いやりが、自制心の働き方を根本的に変えていく」という仏教の知見です。
心理学者のデステノ氏は以下のように述べています。
とはいっても著者のデステノ氏は、「思いやりや自制心に関する仏教の考え方を取り上げているのは、なにも読者を仏教に改宗させたいから」ではなく、
とも述べています。
しかしながら、思いやりのある行動を取れるようになることに関しては、デステノ氏は、瞑想することに恩恵があることを踏まえつつも、「瞑想は万人向けの方法とはいえないし、実際に、万人に必要なものでもない」としています。
そして、「瞑想以外に私たちに思いやりの気持ちを抱くよう仕向けてくれる方法があったとしても別に驚くにはあたらない」と述べたうえで、
としています。
次の記事へと続きます……。
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