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北信越地域のスタートアップ革命:自治体の挑戦と先進企業の躍進を徹底解説

北信越地域が独自の魅力を発揮し、スタートアップ文化が躍進しています。
国や自治体が力を合わせ、新たなビジネスが芽生える土壌を整えている中、特に注目すべき企業が登場しています。
この記事では、北信越地域の自治体が展開するスタートアップ支援策や、そこから生まれた先進的な企業を紹介します。
福井県や新潟県など、各県ごとの特徴や事例を交えながら、地域振興とイノベーションが交わる舞台に迫ります。


国の事例

国も地方でスタートアップが活躍する仕組みをつくっています。
現在、政府全体でスタートアップを推進しています。
政府は、地域から全国へのボトムアップの成長のために、事業立ち上げの各段階に応じて支援する「ローカルスタートアップ支援制度」を推進しています。

<参考資料>総務省|地域力の創造・地方の再生|ローカルスタートアップ支援制度について (soumu.go.jp)


北信越地域全体の傾向

今回取り上げた県では、全体としては
(1)総合的なスタートアップ支援を行っている
(2)各県ごとのスタートアップ・エコシステムを形成しようとしている
(3)官民で連携をしながら一体となって取り組んでいる

という特徴があります。これは、北信越地域にとどまらず、全国的に広がっている動きです。


【Pick Up企業1:株式会社Stroly】

福井県:CO-FUKUI 未来技術活用プロジェクト
CO-FUKUI 未来技術活用プロジェクト

このプロジェクトの特徴的な点は2つです。
(1)開始から採択・実証までのスピード感
(2)各テーマ・各市町村ごとの課題を網羅している

HPの公開が2023年6月に始まり、その3か月後の2023年9月には採択企業が決定しました。
その後、採択企業は実証期間に移行しています。
その採択企業の中でも、興味深い企業の1つが株式会社Strolyです。

従来の観光マップでは紙の地図とWeb検索でこのような違いがありました。


観光ガイドマップのメリット:

  • 視覚的でわかりやすい: 地図やイラストを通じて、エリア全体や特定のスポットの位置が一目瞭然でわかる。

  • テーマ別の情報: グルメやレジャーに特化したガイドがあり、興味に合わせて情報を得やすい。

  • ワクワク感: マップを見ることで、旅行の期待感やワクワクした気分を味わえる。

観光ガイドマップのデメリット:

  • 最新情報に弱い: 印刷物なので、最新の情報や営業時間の変更が反映されていない可能性がある。

  • 限定的な情報: ガイドに掲載されている情報しか得られないため、現地の隠れた名所や地元のおすすめがわからないことがある。


Web検索のメリット:

  • 豊富な情報: 多くの情報がオンラインで利用可能で、幅広い選択肢が得られる。

  • リアルタイムの情報: 最新の情報が迅速に入手でき、イベントや特別なオファーがすぐにわかる。

  • 視覚的な情報: SNSや写真共有サイトを通じて、目的地の雰囲気や風景が視覚的にわかる。

Web検索のデメリット:

  • 情報の過剰: 選択肢が多すぎて選びづらく、情報の信頼性に疑問が生じることがある。

  • 実際の行動のイメージが難しい: インターネット上の情報は点の情報であり、実際の行動や移動の流れをイメージしにくい。



それを解決するのが、株式会社Strolyの観光マップです。

株式会社Strolyは福井県と協力して敦賀市の観光マップを作成しています。 そこでは
(1)お店の最新情報とその詳細
(2)オススメ観光ルート

が記載されています
【ルート機能新登場】福井県敦賀市を巡るデジタルマップ「Dig the Localつるが〜Gourmet & History〜」公開! – Stroly for Business


観光スポットに加えてオススメルートが1つのマップに!


場所をタップすると観光スポットの詳細がわかります!


株式会社Strolyとは?

株式会社Strolyは世界で唯一のデザインマップとロケーション技術を組み合わせ、Web上で地域の特徴や魅力を表現する新しいマップサービスです。スポット情報だけではなく、リアルタイムで開催されているイベント情報や、バスロケーションなどの運行情報を動的にかつ多彩に表現することで現地での素晴らしい体験を提案・サポートします。

【採択企業紹介】デザインとテクノロジーで地域の魅力を表現した唯一無二のオリジナルマップを提供 株式会社Stroly|CO-FUKUI 未来技術活用プロジェクト (note.com)


この企業は「J-Startup」へ選定されました。
国からもその実績を評価されています。

J-Startupについてはこちらから⇩
「J-Startup」への選定のお知らせ – グローバル展開を加速 – | 株式会社Stroly - Share the way we see the world


【Pick Up企業2:株式会社ガゾウ】

こんな言葉があります

「目より先に手が肥えることはない
良し悪しを見抜く目を養わねば
作品を生み出す手の成長は望めない

表現者の間でよく使われる文句
これはあらゆるジャンルに共通し
目の良い者の上達速度は
そうでない者のそれを遥かに凌駕する」

<出典>週刊少年ジャンプ 呪術廻戦

この目を作ろうとしているのが、株式会社ガゾウです。
株式会社ガゾウは『画像処理技術』を応用した機器の開発から
販売までを行っている会社です。

会社の詳細はこちらから⇩


事業の1つとして、絵画教室における学習支援があります。
絵がうまい人はデッサンの時にどこを見て描いているのか?

講師がどのようにモデルを見て、絵を描いているのかを解析します。解析動画はそのまま生徒の学習支援に用いることができます。


また、株式会社ガゾウでは、事業提携を積極的に行っています。

(1)株式会社キタックとの事業提携で開発した、ボーリング調査効率化システム(工数75%削減)
提携先:株式会社キタック – 総合建設コンサルタントKITAC

(2)株式会社新潟人工知能研究所と、AIでデジタル事業拡大!製造業・建設業のDX化とe-sportの学習教材開発を事業提携
提携先:
NAIL 株式会社新潟人工知能研究所 - AI技術を駆使して、幅広くビッグデータを解析。 データ・サイエンティストを育成して、 新潟地域の生産性向上と地域創生に寄与していく。 (nai-lab.com)


この会社は新潟県のスタートアップを支援する「J-Startup NIIGATA」にも選出されています。

⇩J-Startup NIIGATAとは
J-Startup (jstartup-niigata.com)


各県には主にどんな支援がある?

以下では各県の主なスタートアップ支援の取り組みと、そのリンクを紹介します。
本記事におけるスタートアップ支援のおおまかな定義は以下の通りです。

【富山県の事例】

主な取り組み一覧:(2023年12月時点)
県HP:富山県/成長戦略室 スタートアップ創業支援課 (pref.toyama.jp)


【福井県の事例】

主な取り組み一覧:(2023年12月時点)
県HP:創業・ベンチャー支援 | 福井県ホームページ (fukui.lg.jp)


【石川県の事例】

主な取り組み一覧:(2023年12月時点)
県HP:商工労働部産業政策課 | 石川県 (ishikawa.lg.jp)


【長野県の事例】

主な取り組み一覧:(2023年12月時点)
県HP:長野県で創業する方を応援します!/長野県 (nagano.lg.jp)


【新潟県の事例】

主な取り組み一覧:(2023年12月時点)
県HP:産業労働部 創業・イノベーション推進課 - 新潟県ホームページ (niigata.lg.jp)


次回は北信越地域を対象に、各テーマごとの記事を複数投稿します。 そちらも是非ご覧ください!


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