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【採択企業紹介】デザインとテクノロジーで地域の魅力を表現した唯一無二のオリジナルマップを提供 株式会社Stroly

福井県内の事業者・自治体・団体等にデジタル技術を実装し、地域課題の解決に取り組む「CO-FUKUI 未来技術活用プロジェクト」の最終採択企業6社が決定しました。

本記事では、多数の応募の中から厳正な審査を通過し、福井県内で課題解決に向けた様々な実証実験を実施していく採択企業を紹介します。

デザインとマップで行動を変える。心くすぐるお出かけのおとも「Stroly」

旅行先での過ごし方を考える方法はたくさんあります。このデジタルの時代、多くの人はWeb上で検索して行きたいところを見つける人が多いと思います。SNS等であればどんな雰囲気かもすぐにわかりますし、最新情報も集まっているので行きたい!と思うところはすぐに見つかります。このように点の情報は見つけやすい一方で、そこまでどのように行くか、道中に立ち寄れるところがあるのか等、実際の行動をイメージしづらい欠点もあります。

もう一つ代表的な手段として観光ガイドマップがあります。特定のエリアでも、グルメに特化したもの、レジャーに特化したものなど、たくさんの種類が用意されており、地図を見ながら実際にどのように行動するかをイメージしやすく、ワクワクした気分にさせてくれます。しかし、印刷物ですので最新情報には弱いという欠点があります。

色々な手段がありつつも、それぞれメリットデメリットがある中、デメリットを解消しメリットが詰まった新しいマップメディアのプラットフォーム「Stroly(ストローリー)」を提供する企業が株式会社Strolyです。

Strolyは「Share the way we see the world」をコンセプトに、世界で唯一のデザインマップとロケーション技術を組み合わせ、Web上で地域の特徴や魅力を表現する新しいマップサービスです。スポット情報だけではなく、リアルタイムで開催されているイベント情報や、バスロケーションなどの運行情報を動的にかつ多彩に表現することで現地での素晴らしい体験を提案・サポートします。

また、Webマップとして単に便利なだけでなく、表示する情報・コンテンツのデザインによる行動変容を促すことを得意としており、観光スポットを点と点で移動するのではなく、そのエリアの魅力を面として見せることによって、寄り道をしながら最高の体験ができる観光を実現します。

そして、Strolyはユーザーだけではなく、そのエリアの観光協会や自治体、事業者にも大きなメリットをもたらします。Strolyのマップにアクセスしたユーザーのデータから、人数や使用語等を取得することができ、さらにStrolyを利用する際はGPSを有効にして移動するため、ユーザーの移動データが蓄積されます。これらのデータをヒートマップ表示、時間帯別表示することができるダッシュボードが用意されており、専門家がいなくても多様な分析が可能です。

これらの分析データにより、例えば「エリアでの滞在時間をもっと長くしてもらうためにはどうすれば良いか」「さらなる観光消費をしてもらうために何が必要か」など、より良い観光地を目指した開発を後押しします。

2024年春の北陸新幹線延伸で”交通の要衝”として期待される敦賀市

福井県内で観光客入り込み数が福井市に次ぐ第三位である敦賀市(※)。2024年春の北陸新幹線延伸に伴い、当面の間、敦賀駅が北陸新幹線の終着駅・始発駅となるため、首都圏から京阪神・北近畿へ、また京阪神方面から信越・北関東へ向かう人々が集う「交通の要衝」として、大きな観光需要が期待されています。

敦賀市では、敦賀駅周辺エリア、氣比神宮周辺エリア、敦賀港周辺エリアなどの中心市街地や、名勝・史跡など観光拠点を中心とした拠点整備が進んでいます。一方で、中心市街地エリアから敦賀港周辺エリアまでの移動では、来訪者が大手マップサービスを利用することで最短距離で移動する傾向があり、周辺商店街や市街地の周遊になかなか繋げることができていない、エリア全体としての魅力が伝わりきらないという課題を抱えています。

国内だけではなく、インバウンドも含めた多数の観光客の来訪が期待される中、その機会を最大限に生かすためには、市内の回遊性を高め、より長く周遊してもらうための仕組みや魅力の訴求が重要です。

※参考データ:令和4年度 福井県観光客入込数

地域の魅力を発見!寄り道したくなる観光を目指した敦賀のプロジェクト

これらの課題解決に向けて株式会社Strolyは敦賀市で新たに実証実験をスタートします。
敦賀に訪れた観光客の方々に、より長く滞在してもらう、よりたくさんの消費をしてもらうためには、エリアの魅力をデザイン性のあるビジュアルで表現し、「徒歩」「自転車」などの移動手段で、ゆったりと観光できるイメージを伝えることが効果的です。

本実証実験の舞台は、来訪者が最短距離で移動する傾向があり、周遊につなげる点に課題を抱えている敦賀駅、氣比神宮、そして敦賀港周辺エリア。このエリアを対象に、敦賀市が本当にオススメしたい観光ルートを複数表示し、ユーザーが自身の好みに合わせて選択して回遊できるような仕様を実装します。また、エリアの魅力を効果的にアピールできるようなデジタルマップのデザイン設計も同時に行い、マップによるユーザーの行動変容を目指します。

他にも、マップに掲載するコンテンツは多言語対応を行い、国内観光客だけでなく国外観光客に対しても、現地でのガイドや案内に使えるようにすること。駅など観光の始点になりやすい箇所にQRコードを設置することで誰でも簡単にアクセスできるようにするなど、寄り道しながら楽しめる観光地としてのPRを強化していきます。

これらの取り組みで得られたデータは、今後の観光戦略の強化に向けても非常に有用な材料となります。敦賀市での実証実験の先には、隣接市町との連携や福井県内での相乗効果など、さらなる展開を見据えたプロジェクトに、ぜひご期待ください。

株式会社Stroly

コーポレートサイト

サービスサイト

「CO-FUKUI 未来技術活用プロジェクト」

Webサイト

公式note




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