「新古事記④」イザナギの禊(中今)
(第4話)イザナギのみそぎ(中今)
帰ってきたイザナギは
水には再生の力が宿っているため
枯れた氣を取り戻すために川に入ります
最初に上流で過去に想いを馳せました
イザナミとの思い出は忘れがたく
悲しみに胸を締め付けられました
次に下流で未来に想いを馳せましたが
しかし、これから先どうしていけばいいのか
どうやって1人でどう世界を創造していくのか
心配と不安になりました
そして、どちらも心が晴れないことに気付き
イザナギは今を大切に生きることが
大切だと気づいたのです
そして初めて中流の水の中に入り、
川の流れに身を委ね、氣枯れの状態から
今に集中することで心を静めることで
心にたまった重い感情を手放すことができ
元の氣(元氣)を取り戻しました
そしてイザナギは
自分が神であることを思い出し、
自らの中に存在する
男性性と女性性によって新たな創造が起こり、
禊の間に様々な神が誕生しました
そして最後に、左目を洗ったときにアマテラス、
右の眼を洗ったときにツクヨミ、そして
鼻を洗ったときにスサノオという神が誕生しました
イザナギは、
「私はたくさんの神々を生んで
最後に3柱の尊い御子を得た」と言って
アマテラスに「高天原」を
ツクヨミに「夜の国」を
スサノオに「海原を」を
それぞれ治めるようにと
任せました
私はなぜ
生と死を産み出したのでしょうか
それは進化を続けるために、
有限な時間の中で、
様々な経験をすることが
できるようにするためです
私たちは命のバトンを受け継いで
体験を通じて進化していくのです
人は光が少ない時ほど
光を見る事ができ
人は失うことを通して
在ることの大切さに気づき
傷つけられることで
人の痛みを知ることができるのです
私たちは
その絶望や悲しみを受け入れ乗り越えた時
新しい創造が始まります
私たちは
悲しみや絶望に陥った時
なぜこの現実が起きたのか
出来事から学び・成長し
本来の自分の生きる道からの
ずれを修正して、
悔い改めて本来の神性の本質である
姿に戻ることで
また新しい美しい創造を
することができるようになるのです
「すべてのものは在り続けることはなく、
それぞれに順番が回ってきます」
私たちは
人との出逢い、男女の出逢い
そしてその人たちとの人間関係の中で
人を思いやり、共に助け合って生きていくことで
愛とは何かを学ぶことができます
私たちは命の循環を続け、
愛の存在に近づいているのです
これが私が創造した宇宙の原点であり、
同時にすべてなのです
愛を学び成長していく
この素晴らしい旅は、
永遠に続いているのです
(第5話に続く)
☆新古事記のコンセプト映像☆
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