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【シャニマス】黛冬優子をわかれ【限界記事シリーズ】

よくきたな。おれは三楼丸だ。おれは毎週すごい人数のアイドルをプロデュースしているが、誰にも見せるつもりはない。しかし今回おれは4月5日に『アイドルマスター シャイニーカラーズ』上でプロデュース可能となった「黛冬優子」をプロデュースして、いてもたってもいられなくなったので、この記事を書いて公開することにした。

最初に言っておくが、今回の記事は『アイドルマスター シャイニーカラーズ』をプレイしていない層にこそ読んで欲しい記事だ。だがもし、「今まさにプレイしようと思ってたんだけど……」というやつがいたら、先に黛冬優子をプロデュースしろ。お前の目でありのままの黛冬優子を受け止めろ。「そのうちやる」とか思ってる奴はどうせ墓に入っても「今日はそういう気分じゃない」とかなんとか言って永遠にプレイしないので、この記事を読め。

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上部や噂だけで捉えるな

おれが今回この記事を書いた理由は、他でもない。これを読むおまえに黛冬優子について知ってほしいからだ。というのも、おれの予想だと、黛冬優子は割と早めに人気キャラへと登り詰める。人に好かれる素質がある。黛冬優子本人がどう思っていようが、そうだ。

人気キャラになるとどうなる? 彼ら彼女らは該当するゲームをプレイしていない、つまり彼女らを知らないやつのタイムラインにも現れるようになる。しかも黛冬優子の場合、おそらく、間違った第一印象でだ。お前は生まれて初めてペットショップに行って犬と遭遇した時に、隣にいた腰抜けに「犬は人を食うんですよ」と教えられたら、犬を飼おうと思うか? 思わない。そういうことだ。ちなみに犬は人を食う。人間が街中で飼うべきではない。

これとだいたい同じことが黛冬優子にも起こる。艦これで同じような光景を何度か見てきた。「黛冬優子は腹黒二面性キャラですよ」という、1ミリ掠っているかいないかの腰抜けの怪しい情報に踊らされ、「腹黒キャラってテンプレばっかりで苦手なんだよなぁ」とお前は思い、2秒後には忘れ、そもそも予測変換に頼りきっているから苗字すら読めず、もうどうしようもない。おまえがこのアイドルのことを深く知る機会は永遠に失われる。読みは黛(マユズミ)だ。

まずはっきり言っておく。黛冬優子は腹黒キャラではない。少なくともこれだけは覚えて帰ってくれ。絶対にだ。正直ここまで読んでくれたらもうそれでいいとおれは思っているくらいだ。おれがこの記事を書きたかったのは黛冬優子を勘違いされたくないからだ。それがわかればいい。ここから下は「じゃあどんなキャラクターなのか」ということをつらつら書き綴っていく。


カワイイに余念がない

「『腹黒』と呼ぶのがダメなら、黛冬優子をどう一言で表せばいいの?」そうお前は思うかもしれない。しかしはっきり言ってそれは腰抜けの考えだ。人間を一言で表すというのは完全に愚か者のする行為だということがニーチェとかによって証明されている。おそらく桜井和寿も同じようなことを言っているだろう。「表面だけでわかった気になっていないか?」「自己満足してませんか?」「世の中には良い人も悪い人もいないんですよ」「テキストCでそう展開しているんですよ」

桜井和寿:現人神

だが会えて、正確に一言で黛冬優子を表すなら、「カワイイに余念がない女」だろう。おれはそうだろうと確信している。

黛冬優子のカワイイに対する熱意はすごい。まず最初に出会った時にアニメのポスターを見ている。おれも最初は「アニメが好きなのかな」くらいにしか思わなかったが、徐々に違うということがわかってくる。カワイイなモノが好きなのだ。そして自分もそのカワイイになりたいと強く思っているから、他のカワイイを分析し、貪欲に取り込もうとしている。おれから言わせてもらうともう既にこの姿勢が好きだ。

なんかフィギュアとかDVDを買ってくる時もある

なら、何故そこまでカワイイを求めるのか? ちやほやされて桁を数えるのも億劫になるような年収の男と結婚するためか? 他全ての者を見下し満足感を得るためか? おそらく違う。これはまだコミュ内で明言されてないことで、所謂冷奴というやつなのだが、黛冬優子は「他人が自分のことを嫌いにならないために」カワイイを追求している、とおれは考えている。

冷奴:福原Pの故事から。深読みしすぎること。また、確証のない考察のこと。ケムリクサありがとうございました。

というのも、黛冬優子は実際のところ、かなり頑張って外面を取り繕っているからだ。コミュ内でもPさんから「猫被ってる」と言われるだけあって、彼女は心の内ではかなりしたたかだ。そして、コミュで分かる通り、「自分はいい子ではないから、他人に好かれることなどない」と強く思い込んでいる。

彼女の過去に何があったのかまでは知る由もない。だが、思うに、引っ込みがつかなくなったのだろう、とおれは思っている。パワポケ12にもそんな奴がいた。リアルの仲間内で変人を演じていたら戻れなくなってしまい、普段何を言っているかもよくわからないのに、ネットで話すと偉く常識人な奴だ。

パワプロクンポケット:野球バラエティ。ヒロインがよく酷い死に方をするし、なんなら主人公も割と死ぬ。筆者が一番好きなヒロインは10の大江和那。

たぶん黛冬優子の場合はその逆で、「優しくて可愛くてちょっとセンスが変」と他人から言われる『黛冬優子』を演じ続けた結果、だんだんと本来の自分と外面が乖離していったのだろう。そして、気がついた時には、あまりに仮面が馴染みすぎて、 仮面の下の顔を見せるのが怖くなってしまっていたのだ。

(仕事が楽しい件については後述)

言っても「他人から評価されるのは楽しかった」と彼女自身が言っているので、100%「褒められたいため」が理由という線もある。ここは個々人の判断による。お前もプロデュースし、おれに聞かせてくれ。おまえの解釈を。おれの解釈はこうだ。

とにかく、黛冬優子の外面クリエイティングー力はすごい。余念がない。何かにまっすぐなキャラクターは好きだ。


割と自信がない

まずはこれを見てくれ。こいつをどう思う?

すごく……横暴です……。

Pさん:適応力が高い

こんなことを言う割に、というと誤解を招くかもしれないが、意外にも黛冬優子は全然自分の外面に対して満足していない。かなり彼女自身が頑張りを重ねているのにも関わらずだ。せいぜい上手くいった時にイキるくらいで、上手くいかないとすぐ凹み、「どこがいけなかったの」「どこがダメだったの」とPさんに訊く。

ちゃんとごめんなさいも言える。

こういった一連の態度を見ていると、彼女の横暴さの理由が段々わからなくなってくる。そもそも自信満々で他人を見下しているというならわかる。だがそれ以外にPさんや他人を見下す理由が今のところ見当たらない。これは虚勢なんじゃないか? そういった直感がおれの頭に飛来する。外は上っ面。中身を覗けば虚勢。彼女自身は結局どこにいる? 意外とクローゼットの隅の方で、ハムスターみたいなサイズになって丸まっているのかもしれない。小刻みに震えながら。

アイドル活動を楽しんでくれ

黛冬優子は一生他人が望む彼女を演じ続けるしかないのか? 自分を少しづつ削りながら生きていくしかないのか? それは違う。彼女にはちゃんと楽しい道が用意されていることが、コミュを進めていくとわかっていく。

彼女はどんどん、アイドル活動が楽しくなってきている。最初はちやほやされるためだけにやっていた仕事が、だんだんと自分のためになってきているのを実感していて、そのことを喜ばしく思っている。少しづつ、手段が目的になっている状態だ。手段が目的になると、人間というのはだいたいろくなことにならないが、黛冬優子は違う。これで彼女が幸せなら、それはそれでいいんだとおれは思う。あとは彼女が精一杯歩めるよう、黙って道を舗装するのがPさんの仕事だ、とも思う。

興味深いのは、黛冬優子がPさんに「本当の自分」を曝け出してからも、「外見の自分」でアイドル活動をしていることだ。ここで安直に本当の自分を曝け出さないのが流石シャニマスだ。コンテンツとして信用できる。

冷静に考えれば当たり前のことだ。本当の自分を曝け出すのは本当にいいことなのか? おまえは日頃から本当の自分を曝け出して生きているのか? もし外面を取り繕わずに生きているなら、お前はこの上なく幸せか、この上なく無神経なのだろう。できれば幸せであることを願う。だが他の人間はそうはいかない。誰もが皆、自分の中にいくつもの自分を持っている。それを場合によって使い分けることで世の中を渡って行っている。ペルソナ出してみろ。

ペルソナ2 罪&罰:一時期メガテンのファンから「ライト層に媚びた」とか言われていたらしい。事実とは思えない。ところでペルソナ3の映画4部作、好き。

いくつもの仮面を剥がした果てにある、全く取り繕わない自分の本当の感情とは何だ? それはきっとサル以下の醜い感情だ。パワポケ12の渦木もそう言っていた。パワポケは教育にいい。

確かにその歪さや醜さを好きになってくれる人はいるかもしれない。別の畑の夢見りあむなんかはそういう感じだ。同い年でこうも違う。だが黛冬優子はあくまで外面を飾り、それで押し通そうとする。おれはこれでいいのだろうと思っている。アイドルとは「大衆の偶像」でなければいけない。求められなければいけないのだ。より求められるために頑張って、冬優子自身がそのことを楽しんでいるなら、何も口に出す必要はない。ある意味、彼女にとっては天職なのかもしれない。そう思う。

未来へ

黛冬優子に対する考察はまだ始まったばかりだ。まだおれの中でも我ながら腑に落ちていないところや、たぶん見落としているところもある。そういったキャラ解釈のTwitter長文やnoteの記事が渦を作り、キャラ解釈を深めていき、すきが高まっていき、GALAXY……そして自分の「すき」の中に人生を見出す……好きなことして楽しく生きて……。世の中はそういう風にできている。

普通に性格が悪い

おそらく、ここまで読んでくれたおまえは黛冬優子のことを少しわかってくれたと思う。既に知っていたお前も反芻してくれたと思う。それでいい。おれができるのはそれくらいだ。あとは黛冬優子自身が、虚勢でも自信満々に歩いていけばいい……。

というわけで担当の育成に戻る。この長い長い旅の中で、ふたたびこれを読んだおまえに会うことを楽しみにしている。そうとだけ記すとおれは、キーホルダーとメモ帳を握りしめ、ヘッドフォンを着けると、スイッチを押した。WINGシーズン1、残り8週時点のおれに向けて、自らの意識を飛ばすために……。

STEINS;GATE:いつもの

(三楼丸)

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